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長編「Dreamers' Dreams」完結!→ 裏話など

というわけで、長編小説「Dreamers’ Dreams」完結いたしました。

改めて、お読みいただいた皆様、ありがとうございました。
まだのお方は、こちらからぜひぜひどうぞ〜!
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890020248


先に言っておきます。


スピンオフ、作ります!!!!!


美咲と、春貴の、エピローグ後の再会シーン!
最後にも触れますが、乞うご期待!


さて。今回のノートは裏話です。
設定集的な部分もあるかと思います。

読後の方が楽しいとは思いますが、本編読む気はないけど「裏話とか好き」「どれどれ、どんな雰囲気の小説かね」という方々も良ければどうぞ(笑)


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(0) はじめに

あとがきでも書きましたが、この小説は、数年前に書いたものに改稿を加えた作品です。

タイトルについては、何度か引用した詩「Ode」から……と言えればカッコいいんですが。
実は、ジャズの曲のタイトルからなぞっています(結局ちょっとカッコつける)
「Dreamer Of Dreams」という爽やかなジャズワルツです。

曲の内容自体は作品と関係ないのですが、「夢」というテーマを考えたときにこれを思い出したんですね。
そして、調べるうちに、例の詩「Ode」と出会い、引用したという形です。


……実は、冒頭(エピグラフ)は最初違うフレーズでした。


「――そうさ、運命はいつだってイタズラするのさ。」


かっっっこいいいいいい
でも、冒頭で「Ode」を引用しないと絶対最後のシーンとか無意味になるので、泣く泣く削りました……力不足。反省点。

そう。あとがきでも触れた通り、本作は「運命に翻弄された者たちのストーリー」です。


あと、裏テーマの1つは「家族の物語」。
祐司と父親との確執。美咲とアキくん、それに絡んだ両親との衝突。舞も京子との場面を大切にしました。
祐司の父親のセリフ「子供っていうのは、意外と自分で大きくなるもんなんだな」。自然に出てきた言葉です。このストーリーは、この解決を求めていたんですね。
みんな、冒頭と比べて大きくなったでしょ?

ちなみに、主要キャラのきょうだい構成はわざとバラけさせました。勉強も兼ねてですが、結果的に各キャラの個性が浮き出て良かったです。


(1) メインキャラクターについて

・高崎祐司

本作の主人公。
ですが、実は一番自分から遠い存在かもしれません。

一応、自分も昔は野球をやっていましたが、気弱&運動神経ダメダメで万年ベンチウォーマー。
だからエースなんて……しかも幼馴染軍団のリーダーとか……!

ただ、思い悩みがちなところはよく似ています。直情バカなところも、結構そうかも。
あとは、自分がベンチでスコアを書いていたこともあるので、裏方の目線を拠り所にしていました。
「エースの成長物語」で無かった理由の1つには、「裏方に光を当ててあげたいな」という思いもあったかもしれません。野球は9人でするものではないんです。

兄としての祐司。いいお兄ちゃんですね。妹に優しくて、適度にフランクで、ちゃんと能力を信じてあげる。ちょっとデリカシーは足りないけど(笑)
めぐみとの絡みは、一番純粋に楽しんで書いていた記憶があります。



そして祐司と舞は「兄キャラと妹キャラの恋愛」を描きたかったんですね。
これは単なる好みです!!!!!

だって、最高じゃないですか??? なでなでしてあげる祐司、むくれる舞。わがままを言う舞、たじたじする祐司。ああ、あああ、ああ……(語彙消失)


・三鷹舞

もう一人の主人公。兼メインヒロイン。

彼女だけは絶対に救ってあげようと思っていました。ちょっと過去のトラウマはやり過ぎたきらいもありますが……あそこまで書ききる方が説得力出ますしね。だけど今でも、結構息切れしながら読んじゃいます(笑)

姉妹の妹キャラ。姉妹の仲、良すぎですね(笑)
でも、舞みたいな妹がいればそりゃ姉も心配で優しくもなるかな〜と。この二人の掛け合いはずっと温かいシーンでしたね。後半までしんどい小説なので、こういうメリハリって大事。

そして関西弁!
これ、最初は想定していなかったんですが、「西日本出身って書いてたし……この仕掛けは使える!」と。
舞は当然、家族の前だと関西弁です。ただ実は、途中にいくらか出てくる舞と京子のシーン、

「舞のセリフは全て、文字だけだと標準語か関西弁か分からない」

ようにしております。良ければ読み返してね。
いやー難しいけど楽しかった。小説ならではの小技。


ちなみに、本作で自分が一番近いキャラは舞かもしれません。厳密に言うと、近いのは「高校生までの自分」ですかね。
オドオド、ヘコヘコ、すぐに謝る。
「ごめんより、ありがとう」というセリフも、自分が昔ハッとなった言葉です。

「あとがき」でも、これは元々個人的な小説だった、というような旨を書いておりましたが。
「昔の自分を救ってあげたかった」。無意識に、そう思っていたのかもしれません。


・仲村美咲

お姉ちゃんキャラ。
そして、一番人情が溢れているキャラ。

ガサツな姉御肌の姿と、母性溢れる大人びた女性の姿。その二面性が魅力。幼い頃から半端に成熟してしまったんですよね。

そしていつも気丈に振る舞っている人が、ぽろっと見せてしまう弱い姿。好き。
Twitterでは言いましたが、病院で過去を語るシーン、自分はしょっちゅう泣いてしまいます。フルで少なくとも30回以上は読み返していると思うんですが、落涙率90%超えている気がする……()

美咲を慰めるのは舞。性別の違いこそあれど、弟のアキくんの気持ちが分かるのは、下のきょうだいだと思ったから。
そもそも舞&めぐみコンビに美咲をサポートさせたのは、妹キャラだからです。お姉さんを助けてあげるんです。
ちなみに美咲&舞は、人生で初めて描いた「女子の友情」なんですが、女子ペアでは未だに一、二位を争うくらい好きですね。最初は美咲が、中盤からは舞が、そして互いに助け合う。理想的な友人関係。

あと地味なんですが、望とワンシーンだけ絡むところ(舞が望にお願いをするシーン)、結構好きです。
そこそこ親しかったくらいの元クラスメートって、ああいう距離感じゃないですか?(笑)


・御堂春貴

奴は最後までイケメンだった。以上。

……いや、なんというか、彼は便利屋に徹しすぎた……。
筆者としては非常にありがたいキャラでした。舞の心にいきなり突っ込んでくれるし、祐司とのシーンで「詩」を紹介できたし。……解説も要領良く担ってくれるし。頭のいいキャラは非常に助かります。

やはり、美咲との関係性ですかね。
基本的に何をやってもカンペキな彼ですが、美咲にだけはとことん弱い。性格的な部分もあるだろうし、昔の恩もある。
というか、分かりづらく気まぐれでネコみたいな彼を一番理解しているのは、後にも先にも美咲だけなんです。そこを大事にしたかった。

実は、改稿前の二人の関係は、もう少しあっさりしたものでした(交際はするが、その後は割と)。
1つには、自分の筆力不足が原因です。祐司と舞のストーリーを回すので精一杯でしてね……。
今回掲載したのは、ずっと構想していた展開。やっと救える道を見つけてあげられました。

そうそう8年後の春貴の登場シーン、割と好きですね。一瞬だけ嫌な顔を見せるのとか(笑)


(2) サブキャラについて

・高崎めぐみ (祐司の妹)
メインキャラが全て漢字二文字なので、彼女はひらがなに。
兄貴を心配したり、美咲を心配したり、舞を心配したり、実は超重要というかあなた頑張りすぎだよ……?
こんな妹がいたら楽しそうだな、というキャラ。祐司との適度な距離感は素敵でしたね。
テニスシーンも結構いい感じだったのでは? 大学の授業の経験値です笑

・神田川望 (野球部キャプテン)
そして彼の名前は三文字+一文字で差別化。
キャッチャー&キャプテン。ただし太ったキャラではないです!笑
思った以上に好青年でした。彼サイドでも一編書きたいくらい、好きなキャラになりました。
ちなみに、裏設定では、マネージャーの福島綾子とお付き合い手前の関係です(リア充爆)

・谷原悟 (クラスメイト)
貴重なボケ専用キャラ。友人に一人は欲しいタイプ。
彼も冒頭以外は出番を考えていませんでしたが、ある程度良い按配に。もちろん、多少出番のバランスは意図的に調整しています。

・前田沙織 (クラスメイト)
美咲と役割被らないかなー、と心配しつつも、カラッとしたキャラで上手く収まってくれました。
悟との関係は、「お前らそうだったのか……」と自分でも驚きました()

・三鷹京子 (舞の姉)
おねえちゃん〜〜〜って甘えたくなるくらい魅力的な人。
実際にいたら、ちょっとふわふわしすぎで心配になりそうですけどね……笑
舞との対比で、よく喋るキャラに仕立てました。

・鎌田(監督)
飄々としつつも、ちゃんと本質を常に捉え、何より生徒思い。自分が一番好きな指導者像です。

・祐司の父&母
父親はとにかく厳しい人、母親はバランスが取れた人。最初はその意識だけでした。
キャラクターというのは、周囲との関係性で浮かび上がるんだな、と今まさに再認識しています。

・野球部員とマネージャーたち
ホントいい奴らだなお前ら!!!!!礼を言うぜ!!!!!


(3) 舞台について

一応、関東地方の架空の街です。基本的には想像上の土地ですが、一応、かつて数日間だけ滞在した埼玉県の某所を参考にはしています。

川が印象に残る小説ですが、当時京都に住んでいたので鴨川の影響です。後は金八先生的な川(荒川)をイメージして混ぜ合わせました。

学校は、自分の母校にいくつか混ぜた感じです。
ほとんど教室のシーンなので別にいいですかね(笑)

テーマパークは、関東なのでもちろんあそこ。
もう10年以上行っていないなあ……(遠い目)


(4) その他 雑記、反省、語りたいこと

・画家「雪村亮太」は、自分の好きな画家「笹倉鉄平」氏を参考にしています。

・穂波さん(舞の美術部時代の先輩)も救ってあげたかった……場所がなかった……
 裏設定では、後に東京で元気にデザイナーをやっています。映画ならエピローグにチラッと出してあげたいやつ。

・高崎、三鷹、神田川は関東の地名から取りました……が、あとはキャラの印象に合わせた思いつきなのであまり言うことでもないなこれ……()

・実はメインの四人、全員名前が「い」行で終わるの気付きました?
 これ後で気付いて「おおっ」て思いました。「い」行好きすぎだろ自分……笑


・スピンオフの件
美咲と、春貴の、エピローグ後の再会シーン!(二度目)

ずっっっっっと構想していたんですこの数年間。この機会に執筆だ!
いつになるかは未定ですが、書き次第アップしますのでよろしくお願いしますっ

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