• 現代ファンタジー

[完結]今だから言える登場人物の話1

【宇野樹】
主人公でありながら、書くのが一番難しいキャラクターでした。
樹の根っ子にあるものは人を愛する心なので、死神としての生は堪えがたいものだったと思います。
人間を見殺しにして、元人間を殺して、自分の心を守るために人間と距離を置いて。本来の自分でいたいのに、変わる以外の選択肢を与えられず、たくさんのことを諦めざるを得なかった少年。
藍色だったことも相まって、なかなかの闇を抱えたキャラクターになりました。

【諸星鈴】
底抜けに明るい訳ではないけれど、決して大人しい訳でもない……。その辺りのバランスを取るのが難しかったです。
何も考えていないように見えて(失礼)、実は感受性が高く、大切な人を支えたい。助けたいと願い、行動する優しさを持っています。鈴は樹はもちろん、渚や燿のことも大切に思っていました。
樹との恋愛はキュンキュンしながらノリノリで書いていました(笑)

【宇野渚】
一番書きやすかったキャラクターです。こういうあざとい系男子は私の得意分野です(笑)
初期から好評なキャラクターではありましたが、かなり人を選ぶキャラクターでもあったようです。
泣き虫だった頃の自分と、菫色の自分への怒りにより、現在のような寡黙で苛烈でツンツンした人格が構成された……という、樹同様に闇を抱えたキャラクターとなりました。

【空井燿】
あらゆる作品に必須な説明係。同時に、他の三人の性格の都合上、バランスを取るために必要だった空気破壊マン。
基本的に人を信じておらず、自分の脆さを知られないよう、いつもヘラヘラしている人。
樹や渚、アポロやディアナのことは大事に思っているけれど、自分が大事にされているという発想はない。そんな大人になり切れていない大人です。
ウザがられるかな……と心配していましたが、思ったよりも好評で良かったです。

次回に続きます。

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