メリークリスマス!……というには随分と遅い時間ですが、一周年を記念してうたかたの人魚姫の番外編を公開しました。
こちらは以前にもご紹介させて頂いたMACK様の素敵なイラストがもとになっているお話です。
◆雪の精霊と氷の王
https://kakuyomu.jp/works/16816700428649664076/episodes/16817330649149784616カクコンの続きを書かずに何を書いているのかと言う感じですが(笑)、ハイ、こちらの短編をずっと書いておりました!
いやしかしめっちゃ難産だった……(^p^)
今回は一周年と言う事で、ずっと書きたいと思っていたギルバートの過去話がメインとなっています。
本編はヒロインであるエレオノーラの視点でずっと話が進んでいくので、ギルバートの心情がなかなか明かされないのですよね。ですが、彼のそっけない態度や意地悪な物言いの理由は、実は書き始めの頃からしっかり決まっていました。
なのでいつかギル視点のエピソードが書きたいと思っていて、今回いい感じに構成に入れられそうだったので書いてみたのですが、クリスマスには不釣り合いな程に重たい話になってしまいまして(笑)
忘れている人が多いと思うのでギルバートの生い立ちをこちらに書いておきますね。
大貴族と平民(娼婦とも言われている)の間に生まれたギルバートは、家の栄誉でもある王族の護衛という任務を全うする為に幼少期から剣の腕を磨いてきました。大貴族の血を引いている為に政治的に利用されそうになる一方で、半分は平民の血が流れているということで陰口を叩かれるという板挟みの状態。それでも跡継ぎということで頑張ってきたのですが、父と正妻の間に正統な後継者となる弟が生まれたことで彼の世界は一転します。
父は構ってくれなくなり、継母は勿論ギルバートを嫌っている。弟が成人次第跡継ぎとしての役職は取り上げられ、極めつけは継母の指示で仲の良かったメイドに毒を盛られたことで、屋敷を出て使用人であるハンナと二人だけで暮らしている。という可哀想すギル男です。ここまでの情報は全部本編37話「独白」で明かされていますね。毒メイドの話もここにでてきていたり(怖)
なんか…こうやって見ると今流行りのキラキラスパダリとは真逆の日陰にいるヒーローですね。可哀想。誰だこんなの考えたやつ(性癖)
そんな彼の過去を書いたお話ですので、書けば書くほど重くなる(笑)結構文字数を書いたのですが、推敲で2000字くらい削りました。それでも1万字超くらいありますね…そんなこんなで大変難産だった上に重いという番外編( ◜‿◝ )♡カクコンもありますのでヨミヨミはどうぞご無理なく…
でもそんな彼はエレたんに出会って段々と幸せになっていきますので、最後はわりと甘めです。辛い過去があったからこそ、今のギルがどれだけ幸せか伝わっていただけたらいいなぁ(*´艸`*)💕
そして改めましてMACKさん、今回も素敵なイラストをありがとうございました!
こちらの絵のおかげで、うたかたの世界にまた一つ文化がうまれました。ファンタジーの世界にクリスマスはないので、ハロウィンとクリスマスを足して2で割ったようなイベントを作ったのですが(笑)、思ったよりも好きな感じに仕上がったので来年から彼らのクリスマスはこれでいきます(笑)
この絵がなかったら今回のエピソードは生まれていなかったので、本当にありがたいことですね。感謝です!✨
うたかたの人魚姫は完結してからもうすぐ1年経つのですが、完結した後も数々の素敵なFAやフォロワーさんとの雑談をもとにエピソードを付け足しています。
物語としては完結していますが、二人が住む世界はまだまだ広げられそうですね。私はこれが楽しくて1次創作をやっている気がします。毎日楽しく作品を書けているのは、読んでくださる皆様のおかげですね。多分一人だったらこんなに楽しくなかったと思う(笑)
2022年もあと少し。
来年もまた新しい作品を書いていけたら良いなぁ。
今後もよろしくお付き合いいただければ嬉しいです。