くらげもてま

「俺のスキルは相手のついた嘘を現実にする。正直者相手じゃ意味のない最弱スキルってわけ」 親友に騙され、戦闘に使えない「ゴミスキルの種」を使ってしまったお人好しの青年・ヤマ。 そ…

同窓会も兼ねた初めての飲み会に出て、すぐに後悔した。インターンだとかエージェントだとか、楽しむより劣等感とコンプレックスを煽られただけだ。 ――本文より。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊…

ゲーム＆アニメオタクのチー牛ニート・ナオヤは、特技であるアニメキャラのものまねをしながらのゲーム配信が趣味だった。 視聴者はほとんどいなかったものの承認欲求と小遣い程度の稼ぎはあ…

退屈な会議に飽き飽きしていた会社員の西之川は、ふと見慣れぬ美人OLが対面に座っているのに気がつく。 彼女のバッグからちらりとはみ出た文庫本。そのタイトルは『薄桃色の踊り子』、あか…

彼女はリアリカという名があった。よく私の机に器用なほど縮こまって、そこで体育座りをしたまま外を眺めていた。青い髪が机いっぱいに広がって、そうなると私はもうどんな作業もできやしない…

今はもう彼女が何を考えているのか……さっぱり見えない。それは膨らみはじめた乳房のせいなのだろうか。赤みを帯びた口元のせいだろうか。夜更けにも白く美のナイーブな波紋を映り込ませる頬…

なぜ二次創作作者は一次創作が書けないのか？ 本エッセイではその理由を探っていこうと思う。 なおここでいう「書ける」とは、構想し、着手し、校正し、完結まで至る一連の作業を指す。 そ…

リーマン予想証明のために作られた宇宙最高の人工知能・アカシア。 彼女の1000年間の孤独を、一人の旅人が打ち壊す。 死の間際にカツカレーが食べたい。そう願う旅人との関わりの中で…

「冒険者が死んだら、誰がその死因を調べるか考えたことはありますか？」 ダンジョンを踏破する「冒険者」たちは、魔物に襲われ、事故にあい、しばしば全滅する。 全滅事故調査感であるア…