小説のキャラクター設定には一貫性が必要であるという。
そうでない小説もあるだろうとは思うが、大抵は別人格としてわかりやすく描かれたり、変貌を詳しく説明されていくだろう。
それは理屈であったり、内面の変化の描写であったり、何かしらの理由付けが発生する。
ここの部分を崩したものにしていこうと思う。
ある時は嫌煙家で一度もたばこを吸ったことがない、ある時はふと手持無沙汰で煙草を吸う。
そういった描写を見せるのは至難の業で、わざとらしく説明めいてはかけるかもしれないが、小説として独特の違和感として描くのは相当、センスを磨かなければできないと思う。
尚小説を読み直していて、やはり自分の文章はやりかけの他人の猿真似位のものだと思う。
ここは自分との闘い。レベルがその程度のものだといつでも放り投げられるようなスタンスで続けていくか、やめていくか、もしくは工夫を重ねて読ませる、または読むのも憚られるほど迫力のある世界を構築していくか。
書くたびに心の中で他者からの野次が聞こえる、そんな書き方も良いのではないか。
書き手が物凄く怪しい人物なんじゃないかと思わせるのも、ある種才能だと自分は思っている。
かなり分不相応な事を書いてるし、本当は上のような事を書けるようなタイプの人間ではないと思う。
本来なら、優柔不断で歩く道もろくに自分で選べない。
その意味でこの文章はノンフィクションでありながら、創作であると思う。