• SF
  • 詩・童話・その他

思いついた出だし(石油男の謎)

東京は脂漏性湿疹のように地表は開発された道路、建造物で埋め尽くされていた。真夏の熱気がアスファルトから吹き出て空気に揺らめく滲んだ影を、水分でできたレンズで作り上げて行く。
失敗、或いは芸術的に狙った自然物に見せかけたガラス細工の模様のようなもの。
水たまりには虹色に分解されたプリズムとなった石油の切れ端。ジグゾーパズルのように組み合わされそうで決して組み合わない断片。

ここで、石油男を三コのように世間からハブられた者のように描くといいかもと思った。

その土地に何一つ無駄は許されない。ひび割れは補修され、朽ちた家は撤去される。そうして瘡蓋のようなものはずっと保ち続けられ、木や草は瘡蓋の脇に計算されて配置されて行く。都市計画の名の下に川はその道筋を選ぶ権利を奪われて行く


都市計画、というものが私は好きなのだが、この出だしで否定の意味で書くとなんか背すじがゾクッとする。
川が自由に流れを変えたい場合都市計画は悲しい束縛である。

しかしこの話はこの出だしに反して、人を助ける話だ。
そういう矛盾を含む構成ってなんだか無性に今ここで息をしてる
そんな感覚に陥る。


今日ホワイトハッカーという存在をテレビで知った、今日はあと30分弱で終わる。それまでの間に今日見たと書く。日付が変わる前に書けたのは運が良かった。意味深に書いてみたけど、今読んでる裏切りのプログラム、これを見てからページをめくるとまたなんかキャッチできそうな気がする。情報がまた向こうから降りてくる感覚。



脂漏性湿疹にかけるなら、アスファルトから湯気が立ち昇っている方がいいかも。頭皮から熱気が上がって顔を近づけたらメガネが曇るみたいな

コメント

さんの設定によりコメントは表示されません