読み終わったら次は「ろうそくの科学」を読まないと。そう楽しみにできた。
ファラデーにとって母、兄がとても大切な存在で、二人が亡くなったときノイローゼになり、記憶力がなくなり、考えがまとまらなくなったらしい。それでもどんどん案が湧き出してきて、混乱していたようだ。
やっぱり家族の存在はとても大きいと思った。
彼の少年時代の母親は、ひたすらファラデーが自分の思い描く方向へ行くよう助言していた。
兄もまた、弟を温かく応援し、精神的に支えていたようだ。
彼のノートは物凄く綺麗で、図もまるでイラストレーターのように美しい。
それから、財産は貯蓄しないという方針で、それは彼が通っていた教会の信仰がその方向だったかららしい。
今自分にも貯蓄はない。
でも貯蓄が無くても、親にお金は入れていた。
貯金より、親にお金を入れられるだけの余裕を持つ事を考えたいと思うけど、今の自分は働く能力が殆どないと言ってもいい。
一応短時間働いているけれど、役に立ってるかどうかは言い難い。
どこかで自分が働くにあたって、ひとつだけ役に立てることと言えば、倫理的な言葉を評判を上げるために使うことは何とかできるのかもしれない。かもしれない。逆にうさん臭くなり、害になるかも。
他は前向きに頑張る姿勢を見せる事で、それは雇用側には何とかいい印象を与えてくれると…思う。
自信はないけどネガティブをぶつけるよりはまだましだ。
ファラデーは前向きにいつも動いてた。
その前向きさ、爪の垢を煎じて飲みたい。
こんなことも普通に言えるようになった。40になるころにはこんな風に諺や四文字熟語を取り入れた文章を書けるようになりたいと思った。
面倒くさいくどくどしい、優しさのある老人になりたいと思う今日この頃。
子供の頃、どんな大人になるかより、どんなおばあちゃんになりたいかを夢想したのを思い出す。
何かをしてくれるでもなく、何を言っても笑って聞いてくれる、子供の頭を優しくなでて辛い時は慰めてくれるおばあちゃんになりたかった。
ラッシュ時…の方は、野球の話が出てきた。少し前にこの著者はスポーツに興味があるのではないかとふと感じていた。そして割と人とも打ち解けやすい人かと。何故かと言うとものの動きをよく整理して追っているからだ。
ファラデーも友人が多かった。
画家の中には孤独な人が多い。
科学者や画家は、何となく家族との関係が深く温かい場合が多いような気がする。
小説家というと、どちらかというとどこ吹く風で世間に立ち向かっていく感じがする。
漫画は両極端な感じがする。
世の中を色眼鏡で見る事も世の中とうまくやるコツなのだそうだ。