• 異世界ファンタジー

涙月 自画自賛シリーズ① 各話の構成について

「涙月」という作品の構成として、
各話のサブタイトル(第x項 ~xx~)の前に、
本編の流れと関係の無い話を書いています。

前編・陽の章では、
【主人公フィアシスが、その時に読んでいる本の内容】(一部除き)
を書いているのですが、
最初に自分のHPで「涙月」を書き始めた2001年頃の高校生の私にとって、
この構成を思い付いた時は、
本当に「自分は天才なのでは?」と自画自賛するほどのものでした。
今でも「良くこの構成を思い付いたな」と当時の私を褒めたいくらいです。

フィアシスが少女趣味な恋愛小説を好んでいることを示しつつ、
例えば、誕生パーティーの前には、楽しみな余り料理のレシピ本を見ている、
といったフィアシスの心情を反映させてみたり、
人からの勧めで読む本の内容が変化し、
そこから作中に記す文量が増えることで興味の度合いを暗に示したり、
更に、本編で深く語らない「涙月」の世界観の補足を物語の形でしてみたり、と、
色々な事を【フィアシスが読んでいる本】という形を取ることで、
いかにもな説明をせず、読者向けに示せているんじゃないかと思っています。

そして、こんな話を近況ノートに書いてしまってはいますが、
「これはフィアシスが読んでいる本ですよ!」と説明すること無く、
陽の章 第一項を読んでもらえれば、
この作品の構成を自然と理解できるようにしているのも、
自分なりには上手く作れた部分だと思っています。

今後も、作品に関して語りたいこととか、
自分で良く書けたと思う表現とかについて、
気が向いた時に書いていこうと思います。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する