• 現代ドラマ

8月19日

遅い時間にごめんなさい。思い出しただけマシ…ですよね?

こほん。まあほら週末ですし。久々の仕事でちょっと疲れたんですよ。…嘘ですよ、2日で疲れるほど虚弱でもありません。単純に頭がポカなのです。

まあダラダラ書かれても困ると思うので続きを。

毎日楽しく過ごしていたボク。ですが、1日だけとっても凄い大雨が降った日がありました。ザーザー降りなんて可愛いものじゃなく、油断すれば流されてもおかしくないほど強い雨。朝は大丈夫だったのに…
学童内に残る子供はみんな不安そうな顔をしながら過ごしていました。ですが…

「自然って凄いなぁ…水1つでもああなるんやで?一体どのくらいの水蒸気が集まっとるんやろなぁ…」

サナちゃんはいつも通り。時折ケホケホと咳き込みますが、本人曰く生まれた頃から喉が弱い、とか何とか。雨や風の吹く日はなんだかいつもよりも咳き込む気がします。

「うん?大丈夫やって、自分の体は1番ウチが分かってる。ささ、勉強勉強!」
「…でも、もう宿題終わったよ?早かったね。」
「え?ああ、もう終わりかいな?やったら他の勉強もしたい!もっと色々知りたいわぁ!」
「…じゃあ図鑑でも見る?色んな事知れるよ?」
「いいやんそれ!そうしよー!」

元気に本棚へ走るサナちゃん。本当に妹を持ったみたい。ボクも嬉しくて、思わずにやけてしまいます。
ボクは気づきませんでした。6年生にしてはやけに知らな過ぎるという事に。

いつもの時間になってもお父さんとお母さんは来ませんでした。どうやら雨の影響で電車が遅れているようで、そのせいで来れないのでしょう。1人、1人と雨の中帰っていくのを見送り、気付けばボクとサナちゃんだけが残っていました。サナちゃん、ボクよりも早く来てるのに…帰りたいだろうなぁ…

「遅いね。」
「そうか?ウチはいつも通りやなぁ…ギリギリまで来おへんねん。」

なんと、ボクより早く来ていて、ボクよりも帰るのが遅いみたいです。

「…辛くないの?」
「いいや、むしろありがたいわぁ…知らん事ばっかやもん。色々知って、佳乃と色々遊んで。毎日これやったらいいのになぁ…」

その一言で思い出しました。夏休みはもう少し。ボクはサナちゃんとお別れしないといけない日が来るのです。

「…ボクもそう思う。だけど…また会える、よね?来年も。」
「…せやなぁ。きっと、会えるなぁ…」
「来年は学童来ないの…?」
「いいや、今のつもりは行くつもりや。……いんや、絶対行く。だから来年もよろしくな。」
「うん。絶対。約束。」
「いつも遅おまでありがとうございますー、秧、帰ろ…ってその子は?」
「友達や!ふふん。」
「友達出来たんか!?おお良かったなぁ!こんばんは、秧の母です。今後も娘と仲良おやったってなぁ!」
「えと…はい。」
「あかんあかん、佳乃はそんながっついていったら縮こまってまうわ!もっと静かに優しー喋るんや。」
「そっかそっか、よー知ってるんやなぁ…良かった、死ぬまで友達出来へんのや」
「もうオカン、ええてや。帰ろおな?」
「…せやなぁ、ごめんな、おばちゃんなると話が長なってしまらへんわぁ…また仲良くしたってな?ほな!」
「…あ…ばいばい。」
「うん!明日な!」

なんだか嵐の後のような感覚…掻き乱すというか、入れないというか…とはいえ仲のいい親子のようだ。良かった、親の問題は無さそうだ。

「ごめん佳乃!遅くなっちゃった!帰ろうか!」

少し時間が経っていた。考えに耽ってたのでしょう。呼ぶお父さんの声に返事して、その日は帰って行きました。



……サナちゃんが学童に来たのはそれっきり。あの日が最後の会話となりました。
数日経った夕方。学童の玄関に飛んできたのはサナちゃんのお母さんでした。

ごめんなさい、キリのいい所見つからないのでここで!明日も忘れてたらボクへのお叱りメールを誰か下さい!

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