• 現代ドラマ

8月18日

はい。当たり前のように忘れてました。まあずっとボクを見てきた人なら、「ああ、またか。」みたいになってる事でしょう。はい。またです。ごめんなさい。

それでは僭越ながら続きを。別に頭のいいわけじゃないボクには6年生の問題は難しい。なんならサナちゃんは5年生の問題すら解けないほど勉強は苦手。ああ、九九ってそれかぁ!って言った時は投げ出そうかと思いました。あ、勉強をじゃなくてサナちゃんを。

それでも教えてもらうのは好きなのか、それとも好奇心に溢れているのか一つ一つの解説に頷き、声を出し、嬉しそうにありがとうと言うのです。もしかしたら勉強は苦手で教えてもらいたかったけどボクみたいに場に入り込めなくて聞けなかったのかも…

そう思うと親近感が湧いてきます。来る日も来る日も勉強をして、飽きたら2人で遊んで。気付けば学童に行くのが楽しみになっていました。いつ行っても、どんな時でもあの笑顔につられて笑顔になる。そんな魅力的な女の子でした。

だけど、運動は苦手なのか屋外で遊ぶ時間になっても外には出てきませんでした。普段はボクみたいな一人でいる子も強制的に出すのに、中に居ても誰も指摘しません。その横にボクが座ってても、何も。

「お外、苦手?」
「なんて言うかなぁ…ウチ、肌白いやろ?お天道様に当たるとすぐに赤ぉなるねん。こんなプリティな美少女、簡単に崩させへんでー?」

いつものように軽い口を叩いて外を見るサナちゃん。ボクにはその目に何が映っていたのかは分かりません。

「…そっか。ボクも苦手なんだ。中でゆっくりしてる方が好き。」
「ウチもや。ささ、勉強しよか?」
「詳しく言うなら勉強教えてもらおうかな、でしょ?」
「いやいや、ちゃんと昨日の分は覚えてきたんやで?ほら、見てぇな!」

今日も元気な一声で、勉強を始めます。この時間が一生続けばいいのに。そんな思いを鈍らせながら、勉強に励みます…

多分あと2日…かな?

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