• 現代ドラマ

7月25日②

今日はなんだか気分がいいのでもう少しだけ書きます。

扉を開けてすぐの所、りーちゃんは足を止めました。ボクも思い切って出たものの、その後の事なんて考えてないから動けません。ボクは、悪くない…はずだもん。

「…よーちゃん、そのままでいいから少しだけお話聞いてくれない?」
「……うん。」
「まあ…簡単に言うと僕っていうのは男の子が多いの。だけど、女の子が使っちゃいけないなんて決まってもない。だけど…僕は疲れちゃった。もう、面倒になっちゃった。何を言っても聞いてくれないし、僕が僕らしくあるのはみんなからみれば僕らしくないらしい。」
「…りーちゃ…」
「僕には諦めきれない夢がある。その為なら…僕は私にだってなれる。そして、夢を叶えたら…きっと、私は僕になれる。だから…その間、僕を預かっていて欲しい。よーちゃんは僕なんかよりもずっと、ずーっと強い。僕は産まれた時から僕だったけど、よーちゃんは産まれた時は私だった。けど、私からボクになれた。」
「うん…?」
「ごめんね、難しい話だよね…とりあえず、僕は私になるから、よーちゃんはボクであって欲しい。」
「うん…そうしたら、りーちゃん笑える?」
「うん。もう、泣かない。だから私と仲直りして欲しい。いいかな?」
「うん!ボク、りーちゃんが笑えるなら仲直りする!」

指切りげんまん。未だにりーちゃんは私ですが、りーちゃん曰くまだ夢は叶えきってないんだとか。
だからまだボクはりーちゃんの分もボクを背負ってます。またりーちゃんとお揃いになる日が、とっても楽しみです。







終わると思いましたよね?まだ続くんですよ…次こそ明日!

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