よしよし、今日も覚えてます。土曜日なのに早起き出来て偉いぞ。アラーム切り忘れてただけですけど。
さて。夏休みですね。いいなぁ…
これで終わったら怒られますかね?えーっと、じゃあボクの夏休みの思い出を紹介しましょうか。
あれは夏休み初日の事。前日、ボクはウキウキでアラームを切ってお母さんに告げます。
「ねぇね、せっかくだから明日はゆっくり起きる!」
「もう、だらけちゃって…仕方ないわねぇ…でも私達仕事だから、程々に起きるのよ?」
「はぁい!」
ボクは目覚まし時計のアラームをきって、意気揚々と布団に潜ります。ビバ、夏休み!こんにちはボクの夏休み!
次の朝、起きたのは10時前。寝ぼけた眼でもう1回みます。10時前。昨日は平日。今日も平日。
「え、……え、あ!?嘘っ!?」
パニックを起こします。10時前だって!?
「ちち、遅刻だ…!」
そうです、頭から夏休みが完全に飛んで、学校があるものだと思い込んでいたのです。
「え、どうしよっ、あっ、えっ!?」
なんせボクは真面目な小学生。遅刻はおろか休んだ事だってありません。インフルエンザも風邪も全て避けてきたのです。そんなボクは休む、しかも遅刻で、なんて考えた事もありません。休み方が分からない。
とりあえずお母さんに連絡しないと…震える手を抑えて会社に連絡を入れます。
「はい。こちら株式会社〇〇です。」
「う、ひっく…び、びぇぇぇぇ……」
「え、えと…どうされまし」
「うわぁぁぁん!ああぁぁぁん!お母さぁぁん……!」
「えっと…もしかして、佳乃ちゃん?」
「ひぇぇぇ…!はぃぃ…!」
「どうしたの?お母さんに代わった方がいい?」
電話に対応していたのはお母さんの友人。ボクの同級生のお母さんでもあります。
「ち、遅刻しちゃったっ!どうしたら…ひっく…いいのか…ぴぃ…分かんなっ、くてっ!」
「今日は学校休みよ?夏休みじゃない。」
「ひっ…ふぇ?」
「休みよ。息子も家で寝てたわ?」
世界が凍りました。あの後どうやって対処したか覚えてませんけど、まあ良い切り方はしてないでしょうね。
うん。2日連続で恥ずかしい話をお届けしました。流石に今は遅刻しても泣いたり……しますけど、ちゃんと連絡できますからね?