• 現代ドラマ

7月22日

おはようございます。朝寝起きに出せば確実に忘れまい。ふふん、初日はクリアですね。あと8日ほど頑張って欲しいものです。そこで一区切りなので。

さて、朝から書くのもなんですが昨日の恥ずかしいお話を。

ボクの仕事は大分前から時折出てきてますが、工場の事務所で書類整理やらデータ作成をしています。その中で見回りというお仕事が。

簡単な話設備の不備や安全の観点から不具合が無いか工場内をぐるりとパトロールするお仕事です。簡単ですが、この季節。暑いのです。事務所がとっても涼しいのもありますが、よくこの空間で働いていると何度も書いちゃうぐらい思います。

それで、暑さに弱いボクがむぅんとする熱気にフラフラとさせられながら見回りをしていた時の事。

ある設備のチェックが終わったので持っているバインダーの紙にチェックを入れようとボールペンを胸ポケットから取り出します。まあ何故か未だに分かりませんが手を滑らせてボールペンを落としてしまいます。

……流れるように設備の下へ。

微妙に、びみょーっっに手が届きません。仕方なく頭を突っ込んで肩を限界まで下ろしてボールペンを取りに。まだ届かない。顔を床にくっ付けます。清掃されてるので床はそこまで汚れてませんが、どことなしに油っぽい匂いがします。

と、取れたっ!確かに指先は掴みました。あとは戻るだ…け…
あれ!?抜けない!

思いっきり挟まったらしいです。顔は床に、腕も床。足は膝を折り曲げて爪先で立っている状況。外から見ればおしりを突き出して設備に頭突っ込んでるやべぇ人です。小柄すぎたのが災いで、腰まで設備の下に入ってしまってるのです。当然おしりと爪先だけじゃ力のひとつも入りません。もう一方の腕を動かしたいのですが。分かりますかね、腰まで入ってるので腕を曲げることすら不可能。

え、どうするんですか!?このままここで過ごすんですか!?ボールペン取るだけに代償デカすぎませんか!?もがいてみるもただただ関節が痛みに軋むだけ。ちょっと涙出てきました。めっちゃ蒸し暑いし、外から見たらすっごい間抜けだし。ばーかばーか、自分のばーか!ボールペン1本ぐらいいいじゃん!1000円したけどさ!

ちょっと解説するとボクの使ってるボールペンはヘルベチカスタンダート。真鍮製のボールペンで使えば使うほど塗装剥がれに味が出てきて最高なのです。だからもうちょっとで半年経つので勿体ないといえば勿体ない。いい感じに剥がれ始めてるのです。

だけどまた半年頑張ればいいんだし!くっ…!出して!助けて!流石に誰か通ってるよね!?おしり突き出てるんだよ、声掛けてくれてもいいじゃん!答えられないけど!

数分もがいて、もう今日はサボりで怒られる覚悟で諦めようとした時、おしりというか尾てい骨に手が。ち、痴漢!?
そのまま後ろにスポンと引っ張られます。ああ、久しぶりの新鮮な空気。振り向くと

「大丈夫か!?」
「一体何が…」

やばい人の量。ちょっとした人だかりです。助けてくれたのはこちらの女性かな…?
とりあえず頭を何度も下げ、ふらっと立ち上がってトイレへと逃げ込みました。すぐに放送で呼び出されました。

そこで聞いた話によれば、案外すぐに頭を突っ込んでいるのは確認されたが如何せんおしりしか出てないので男性じゃトラブルになると女性従業員を呼びに行っていたそうで。何はともあれ救出されました。あの部署の見回りにはもう二度と行きません。行けません。
生暖かーい目で見守られながら残りのチェックもしましたからね!

しっかり所属部署にも伝わっており、正義にはめちゃくちゃ笑われ、課長にはめちゃくちゃ呆れられました。ボクだってやりたくてやってるんじゃないんだぞ!

はい。長くなりましたけど、ボールペンを落としたら諦めましょう。最悪の展開を予測しておくべきだと思います。

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