投稿は軽い気持ちだった。
幼馴染みだとかのあの三人が離れ、昨日はやっと七詩乃の奴に手を出すことができたから。
気分がよくなって。
【今日、クラスの貧乏陰キャのノートを破ったった(笑)手も出せないのね。可哀想(笑)このまま精神かどっか壊して消えちゃえばいいのにね! お前にこの学校は釣り合わないから!!笑笑】
――反応はすぐに来た。
秒単位で増える、拡散と悪意あるコメント。
怖くなってすぐにパソコンを閉じた。
お手伝いさんが作った味のしない晩御飯を食べて、風呂も入らずにベッドに転がった。
「わたしはわるくない」
きつく目を閉じ。
気づいたら朝になっていた。
まだ4時か。
町はまだ眠っている。
体を起こすと、机の上のパソコンが目についた。
軽い頭痛。
「……ッ」
見なかったらいいじゃない。
気にしなかったらいいじゃないか。
自問自答の末――――パソコンを立ち上げた。
結局のところ、人間は他人からの評価を気にしてしまう生き物らしい。
自分は異端じゃないか。
ちゃんとやれているか。
演じられているか。
弱味を見抜かれていないか。
同時に、はみ出し者は排除する。
個性なんてどうでもいいじゃん。
てめぇの事情なんて知らねぇの。
向けた悪意と向けられた悪意。
どろどろのキモチはずいぶんと立派になってェこっちに帰ってこられました。
死ね。消えろ。生きている価値ない。キモい。うざい。
そんな自分なんか脱ぎ捨てちゃってェ!
私は!
来世に期待して死のうと思う!
ばいちゃ!
そこそこ楽しい人生だったよ!