本日、護国寺に出かけてきました。
文京区とはいっても西の外れ、池袋に近いエリアです。
ここでは定期的に恒例となっている骨董市が開かれていて、いつか行きたいものだと以前から思っておりました。
ですが、最近のコロナ事情もあってなかなか来れずにいたところ、今日ならば、と馳せ参じた次第です。
江戸名所図会にも紹介されている護国寺ですが、たいてい大げさに書かれている境内の図のスケールが、実際の体感スケールとそれほど変わらないというのも珍しいものです。
……私の感覚が江戸名所図会に慣らされてしまっただけかもしれませんが。
朝7時から始まっていた骨董市、私が到着したのは昼前で、だいぶ気温が高くなっていましたがまだなんとか。ガラスの器など眺めて「……ん、これは昭和初期」などと目利きをしながら歩いているうちに、ふと目に付いた品がありました。
それが中段、右端のブツです。
波千鳥の意匠が施された刀の鍔。
……( ゚ω゚)
……買うよね。
だけどこちらのお品、よく見るとなんかおかしい。
お気づきでしょうか、真ん中の孔、この形が本来なら有り得ない形なのです。
日本刀の断面は、刃の部分が薄く峰の部分が厚い構造となっています。
したがってこの刃の根元を支える鍔の刃を通す穴は、細長い台形となります。上下非対称なんですな。
ところがこのブツは上下対称。
どうやら刀の鍔を模した文鎮として作られた物のようなのです。
それならばそれで良し! お買い得価格にも納得だ!
で、家に帰ってからこの鍔型文鎮に紐を通して、今後は私の机の上で本来の役割を果たしてもらおうと思っているところです。
扇風機の風で飛ぶんですよね、書類が( ゚ω゚)
この文鎮、風情があって、なかなか良いものです。
犬も歩けばなんとやら、思いもかけず掘り出し物に巡り合えたのも護国寺の菩薩様の御導きでございましょうか南無南無。
こんな感じで大山から帰ってきても都区内の江戸巡りをしておりますYo!( ゚ω゚)