渋谷付近を重ねてみたらぴったりと江戸の道路と東京の道路が重なってちょっとびっくりしています。
特に神社仏閣の地図マーク(東京)と、その下に透けて見える切絵図の神社仏閣(江戸)がぴったんこカンカンです。
赤文字で大山街道沿いの善光寺と梅窓院の名称を書き入れていますが、そこを目印に見ていくと白い現在の東京地図と切絵図の一致がよくお分かりになるかと思います。
おもしろいですね!なにより江戸の切絵図の正確さよ……!(感嘆
切絵図はフルカラーですので、色味が黒と黄色に抑えてある現在の地図と識別できるかな、と。特に緑色は耕作地もしくは草地となっていて、現在の道路や区画が当時の地形をそのままなぞっていることにも注目です。
幹線道路建設の時に移動したらしいいくつかの寺院や、宮益坂の御嶽神社がじりじりと移動しているのもこの図で明らかです。実践女子大は松平美濃守下屋敷跡に建っておるのな。
今週末に大山街道渋谷地域のノートをまとめて公開する予定です。
*地図データは国土地理院から、切絵図は国会図書館デジタルコレクションから引用しています。