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『輾転草』の一部改訂の御報告(10月27日)

妖怪怪異譚を題材にした掌編短編小説集の『輾転草』を一部改訂したしました。大きな内容の変更はありませんが、表記や表現の変更、また難読漢字や難読熟語にルビを割り振りしました。少しでも親しみやすい作品になるように、今後も尽力していきたいと考えております。「音の心地良さ」を感じていただけたら幸いです。この度、改稿した作品は以下の通りです。

・序文
・人面瘡
・舞首
・火車
・鎌鼬
・垢なめ
・飛縁魔
・百々目鬼

また、ご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ございませんでした。まだまだ、至らない点もございますが、よろしくお願い致します。

1件のコメント

  • 告白すると、私も数年以前に同じような経験をしました。人生の指針を根こそぎ奪われて、気が惑っていたのです。夜な夜な街を徘徊し、誰の目にも触れない場所を探しては、決断を下すために懊悩していました。

    結局、既の所で思いとどまり、職を辞することで折り合いを付けることにしましたが、多くのものを一気に失いました。あれから、数年が経ちましたが、胸に空いた穴は未だに埋められていません。

    肉体は生命活動を続けてはいますが、感情の一部を致命的なまでに損なわせてしまいました。ただ、茫漠とした風景を前にして、何をしたら良いやら分からずに立ち尽くしてばかりいます。

    正直に申し上げますと、私は心配しているというより、狼狽しているのかも知れません。自分は置き去りにされてしまうのではないか、ようやく見つかった共感者が橋の先に行ってしまうのではないかーーと。

    先生、私は淋しいです。もっと沢山の物語を書き記してください。少しずつでも構いません。自分は生きているぞ、と叫び続けてください。わがままかもしれませんが、この荒野に一人残されるのは、堪らなく悲しいのです。

    「或る日」を読んでみて、正直に思った事と感じた事を、つらつらと書き綴ってしまいました。負担になってしまったようなら謝ります。ただ、どうしても、お話したいと考えていました。

    この荒地がどこまで続いているのかは、皆目見当もつきませんが、物語を書き続けることで、生き抜いていきましょう。叫ぶのを止めなければ、いずれ手を振って誰かがやって来るかもしれません。

    長々と失礼致しました。いずれ、またお話しましょう。


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