ありがたいことに『真夜中の甘やかし』が第33回電撃大賞の三次選考まで進んでいます。
「エンタメは、人生を明るく楽しいものにしてくれるもの」
電撃小説大賞の特設ページの言葉を考えた時、『真夜中の甘やかし』はエンタメとして楽しめるものには余り当てはまらないだろうと思います。
それでも、応募総数5088作品のうち61作品の中に入れていただけて本当にありがたく、とても嬉しいです。
しかしながら、だからこそ
この作品は次の最終にはいけないかもしれないなとも思っています。
私の力不足で読んでくださった全ての方が納得できるような、楽しい作品ではありません。
スイーツやたぬきの癒やしを期待して読んでくださった方には、予想外の重たさを感じさせてしまった部分もあったかと思います。
この物語を書くにあたり登場人物と同じ境遇にいらっしゃる方、当事者の方をいたずらに傷つけるような話の運びになっていないか、物語のためだけに消費するような展開にしていないか、ずっと自問自答しながら書いていました。
厳しい現実を生きているからこそ、フィクションの中に心を預けている時に救われる瞬間が作れるのではないかという思いを込めています。
ほんのひと時のまやかしが、まやかしのままで終わらずに、読み終えたあとに少しでも温かい気持ちが残って現実の日常に寄り添うことができたならと願って書いた作品です。
主人公の榛名千昭のように、
雨宮理子のように、
百衣と一吹が営む甘やかし屋の存在が誰かの明るい夜に繋がる一作となっていればとても嬉しいです。
今回応募したきっかけは、最終選考に残ると受賞するしないにかかわらず必ず担当編集がつくというのに惹かれてのことでした。
みんなが手放しで良いとは言ってもらいにくい作品かもしれないけれど、少しでも読んでみたいと思ってくださる方がいないだろうかと思ったのですが、実際に今回の選考をきっかけに沢山の方にお読みいただきました。
目にとどめていただき、本当にありがとうございます。
三次選考まで進む場合は、複数の電撃編集部の方が目を通していただいたものなのだと知りました。
ここまで進めたということはプロの編集者の方々に面白いと思ってもらえたのかもしれないと思うと、とてもありがたかったです。
カクヨム経由の応募の場合、選考には読者評価も加味されます。
カクヨムの端っこも端っこで細々書いている自分の作品がここまでこれたのは、この作品を連載当初から見守り、読んでくださった方々のおかげです。
その中でも朱実孫六さんにはSNSや近況ノートでもずっと応援していただきました。
ひたすら感謝×∞(無限大)です。
そんな朱実孫六さんの『【BLOWIN’ in the Wind】男装少女は軍に潜り、鋼鉄の猟犬に乗る。初任務は無愛想なエースの秘密を探ること』はこちら!
骨太ファンタジー好きは全員読もう!
https://kakuyomu.jp/works/2912051597726750464
話は変わって。
実は『真夜中の甘やかし』にはプロットが存在せず、カクヨムに直接書いてそのままアップしてきた作品です。
小説を書き始めて2作品目にあたる、超超超超初期の作品になります。
読んでくださった方はお分かりかと思いますが、地の文も変だし、あんなに読み返したのに誤字脱字はまだまだあるし、思いっきりド素人が書いてるんですよね(今もそうなんですが)
書きながら構成を組み立てていったために完成まで1年近くかかった作品で、登場人物の名前すら書きながら決まりました。無計画にもほどがある。
そこから2年程、本格的に公募に挑戦し始めてからは「小説の書き方」的な本を何冊か読み、公募先の刊行書籍を拝読し、キャラクターの履歴書を作り、プロットを作り、初稿を書き校正し、と手順を踏みながら書いて来ました。
その甲斐あって大体3か月で10万文字以上の作品を書き上げる力が身につきました。
読んでくださった方を楽しませたいという一心の2年間でした。
ですが、なんだかあまりうまくいかず。
公募も一次で落ちまくる落ちまくる(笑)
色々文章講評サポートなどのサービスも受けたり、人様からアドバイスを受けつつ作風を模索していたのですが、一度まずは自分が書いてて楽しい執筆スタイルに戻ろうと思います。
読んでくださっている方を楽しませたい気持ちはこれからも大事にしながら、自分が面白いと思えるものを最後まで書き切る力をつけていきたいなと思っています。
ということで、10月から新作を公開します。
真夜中の甘やかし方式で、一話書き終わったらアップする形式になります。
つまり未完のまま始まります。
そんなの誰が楽しいんだという感じですが、大体私が書くものはいつもそう…。
もしご興味持っていただけたら、時々覗きに来てくださると嬉しいです!
それではまた~。