『ショートストーリー ちよ子レートは明治』は本編『ボディーガード菅原明治』を読んでいなくても大丈夫&一話完結でお届けしてます。
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https://kakuyomu.jp/works/1177354054893254229《登場人物》
菅原明子(めいこ) : 今回はクッキング! 髪を束ねて、ひらひらの白いエプロンを着ているよ☆ (本編では黒髪短髪の多分イケメン)
坂部ちよ子 : どこにでもいる普通のOL (ほんのり茶髪ミディアムボブ)
☆二人は職場の同僚で、アパートの隣室同士☆
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土曜日の朝。
(明子ね、この間(第7話参照)ちよ子先輩にカレーを作ったら凄く喜んでもらえたの! だからまたカレー作ってみようと思って。前回はただカットした野菜を茹でて市販のルーを溶かしただけだったんだけど、今度は本格的にスパイスを調合して作るわよ☆)
一時間後
「…………。」
明子は無言でぐつぐつと沸騰している鍋を見つめていた。
たまにスマホをスルスルいじって、牛乳ちょこ、ソースちょこっと加える。
そして味見。
「…………。」
(これ以上何かすれば味が崩壊する……!!)
お昼時。アパートの玄関の扉がゆっくりと開いた。
ちよ子が「出来た?」と顔を出す。既にお昼にカレーをご馳走すると伝えていたのである。
明子はきらきらお目目を潤ませてちよ子を見つめた。
「ちよ子しぇんぱい……ごめんなさい。失敗しちゃいました。今日のお約束はなかった事でお願いしますぅ」
ちよ子は「どれどれ」と味見をする。
「うん、これはこれで食べれるわよ。ご飯にしましょ」
(……ちよ子先輩、しゅき!)
《終わり》