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気になっていた「シャッター」を修正しました

実は、カクヨムにしばらく載せていた「シャッター」という小説を、二月に一度非公開にしています。これは、私自身の中にある偏見だったり、固いものの見方だったりを強く反映した言葉遣いがあって、時間が経って見直せば見直すほど、自分でも気持ちが悪く、書き直しても書き直しても、納得できないからでした。
本日いくつか修正をして、話を分割して再度アップしました。
話の筋は全く変わっていません。不快な書き方を多少修正したものになります。

「シャッター」は、完全な実話ではないのですが、実際にあったことを題材にし、加工して作った小説で、かなりのセリフが実際にあった内容です。
「瑠花」も「ノッコ」も実際のモデルがいます。

ノッコは実際にはバイではなく、ヘテロセクシャルの人がモデルですが、「依存できるなら女でもいい」「あなたさえよかったら、いま、これから」「(相手の男性が職を失ったら)それは、当たり前じゃん。離婚するよ」発言などは実際にありましたし、結構ほかにエグい言葉を言われたり、軽視されてるな? と思ってしまうような行動がありまして。
私に対し、首筋に触ってきたり、不意打ちキスに近い事をしながら、「あなたが私を好きになることはあり得るけど、私があなたを好きになる事はあり得ないでしょ」などと言ってくるような経緯があり、私も「こっちだって有り得ないわ‼︎」みたいな感情反応がつい出ました。
「ノッコ」が私の親友にあたる人物であったことから、一時期私の側が彼女に対して猛烈に腹を立ててしまったのもあって、少し作品に泥臭い部分が入り込んでいると思います。
その泥に近い部分が、「シャッター」を何か嫌な空気感にさせているような気がします。
しばらくして読み返すと、また考え不足のところが出てきて修正したくなるかもしれません。

「瑠花」のキャラも実際に同じような会話がありました。初めのころ、私は本当に二人の間にシャッターが閉じるような感覚を覚えたものでした。作中で観に行った映画は「メゾン・ド・ヒミコ」です。ラストのエア指輪みたいなのは創作で、流石にしてませんが、最後に彼女が職場で「同性が好きでも選ぶ権利はあるし、全員が恋愛対象になる訳じゃないって、言っちゃった」と言ったというの、実際にあったネタなのです。
最初女の子の友達とキスする事を「変だ」と言い、カレシ欲しいと言った途端にホッとした表情になった人が、そこまで理解しようとしてくれていたんです。
私、これ、本当にすごいことで、有難いことだと思うんですよ……。

そんなこんなで、拙いな、泥臭いなと思いつつ、引っ込めたままにしたくなかったので、修正してアップしました。


「バイだからって全員が恋愛対象になる訳じゃないし、たとえ親友レベルに仲が良くて顔も体も含め外見がかなり良くても、こっちだって恋愛や性的な事する相手を選ぶ権利はあるんじゃい」

たぶん、↑このようなモヤモヤが、「シャッター」を書くのに繋がったのです。

……私怨かな。

お読み頂ければ幸いです😅

2件のコメント

  • 読んでいて強く感じ入る部分が多い作品だなーと思っていましたが、やはり作者様の経験を含んだものだったのですね。

    純粋に小説としてのクオリティも高くて、とても惹き込まれる内容でした。

    修正前のものも読んでみたかった……!(欲張り
  • 東雲そわ様
    レビューと嬉しいコメントを頂きまして、ありがとうございます!
    修正前のものは、色々問題があったのですよ。
    ロクなもんじゃないのです( ;∀;)
    もともとの原稿はもう変えてしまったので無いのですが、どこをどう修正したかは、反省の為も含めて珍しく残してあるので、せっかくなので、あとであとがきに載せてみようと思います。
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