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天安門事件・30年

杉沢村主さんが天安門事件について書いていたので少しだけ思うところを。

あれから30年経ちましたか。
当時は学生でした。

89年というのは、国際情勢が激変した年でした。ヨーロッパで共産主義が次々と否定されてゆき、12月には東西冷戦の終結が宣言されています。「時代の転換点に立ち会っている」という静かな興奮が、同時代を生きる人たちの間に共通認識としてあったと思います。

いまの国際秩序は、共産主義の退潮が誰の目にも明らかになったこの年に始まったといっていいでしょう。

天安門事件は中国での共産主義否定運動ともいえるものですが、ヨーロッパとは事情が違い政治体制の転換には繋がりませんでした。

アラブの春――と呼ばれた民主化運動がチュニジア以外で挫折したのと似ているかもしれません。

この30年で中国は変わりました。
私たち日本人は、当時、歯牙にも掛けなかったこの国の人たちの後塵を拝しています。経済的にはもちろん、すでに文化的にも?

向こう30年、私たちはどう変わっていくのでしょう。とても興味があります。

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