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「後妻業」読了

図書館で借りてきました。

自分は遅読なので図書館は使えない!と思い込んでいましたが、逆に図書館で借りた本を素早く読み切って期限前に返すというゲーム感覚でやってみたら読む冊数が増えました。

思い込みというのはあまりよくないようですね。



黒川先生の本は久々に読みました。疫病神シリーズを確か破門くらいまで読んだような気がします。

黒川先生は「ミステリーの書き方」にも登場していて、セリフ回しでのインタビューがありましたが、やはり独特のセリフのテンポ感が心地いい作家さんです。

漫才と比較されることもあるようですが、漫才と違うのは「地の文でのツッコミ」だと思います。

漫才では必ず発言しないといけませんが、小説であれば「言おうと思ったけどやめておこう」というセリフも読者に伝えることができます。

これはとても便利なので私もたまに使っている気がしますが、もともと「俺妹」の伏見つかさ先生がやっているのを見て私は覚えました。

とても懐かしいです。



黒川先生の話は好きなのですが、内容をいつも全く覚えていません。

なぜかな? と思ったのですが、展開の大部分がセリフ回しであることや細かい地理の説明、法律や建築用語の説明に対して私があまり興味を持てないために部分的な楽しみ方しかできず、記憶に残っていないようです。

私は20年住んでいる町ですら道に迷いますから、特に関西の地理の詳細な説明文を読んでもよく分かりません。

また法律用語にはかなり苦手意識があり(書き手の『念』を感じられないから)、また制度を覚える気もないために、黒川先生の本を読むと部分的なシーンしか覚えていないということが発生するようです。


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