読了しました。よかったです
作者はヒトラーが生きていた時にこれを書いて、フランスがナチスに占領されたときに自殺したそうです。
遺作なので筋が乱れてるとか言われてますが、まぁ追いつめられてたら乱れるでしょうと思います。
自分の体験と友人の医者の体験を混ぜた作りでしたが、二人の人物の体験を混ぜて立体的なプロットにするのは宮崎駿の「風立ちぬ」でも行われていました。
異なる二人を同時に描写できるためかなり使いやすそうだなと思います
ヒトラーのことを「優しい愛情と深い眠りがなかったからああなったのかも」と書いてありました
おそらくコンプレックスからユダヤ人を虐殺したのだろうと取れる描写があります
ドイツの事実上の皇帝になっても癒されない渇きなら、そういう方向で癒やそうとするのは無理があるのだろうと推測します。