2018年10月20日の掲載をもちまして「FS~ミライシークレット~」がカクヨム内で完結しました。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887040601

興味をもって作品に目を通してくださった方々、本当にありがとうございます。ここでは「FS~ミライシークレット~」の製作秘話的なお話を少しだけできればなと思っています。ネタバレ等ありますので、まだ本編を見ていない人は、是非とも一度本編を読んでから目を通していただければと思います。


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①作品掲載までの道のり

プロットの段階で、まず最初に「真夜中の学校で放送が流れる」という考えが根底にあって、そこに「未来予報」という要素を肉付けしていきました。自分が好きな青春ものにしたいって思いと、SF(すこしふしぎ)な要素を取り入れたいって思いがあったので。
そしてプロットが固まって、最初に書き始めたのが2015年の12月31日でした。大晦日に紅白歌合戦を見ながら書き始めたのを今でも覚えています。
そこから着々と書き始めて、初稿が完成したのが2016年の6月25日でした。およそ半年で今作の初稿を書き上げたことになります。

そして校正を繰り返して完成した作品ををどこかに送ろうと思い、2017年に第19回えんため大賞のファミ通文庫部門に応募しました。結果、最終選考の候補に選ばれませんでしたが、二次選考通過作品(12作品の1作)に今作が選ばれました。
改稿して再度賞に送ろうかと思ったのですが、一度完成した作品に手を入れるのが個人的に嫌いだったので、今回こうしてカクヨムに掲載しようと思いました。
今作は応募した時の原稿をそのまま掲載してます。
(タイトルだけ、賞に応募した時から変更しています)


②作中のことについて(これだけは知っておいてほしい)
まずお伝えしたいのは、物語の終盤で舞台となる修学旅行の部分。
今作の修学旅行は定番の京都を題材にしています。実際に私も修学旅行で京都に行ったことがありますし、個人的に京都が大好きなこともあって舞台に選びました。
この部分を伝えたいのには理由がありまして……実際に作中の大輔や葵達が周った経路を自分の足で歩いてきました。

何が言いたいか……そう、今作で出てきた場所は「聖地巡礼」ができます。
下記、作中の大輔と葵が巡った場所です。

京都駅→哲学の道→銀閣寺→下鴨神社→鴨川デルタ→八坂神社→円山公園→東山山頂公園展望台

あまり知られていないかもしれませんが、東山山頂公園や将軍塚青龍殿へ行く道がいくつかあります。今作は円山公園から行くルートを使用しました。行き方は作中の「告白」という話を見ればわかると思います。私は大輔達と同じ気持ちを味わうために、同じ時間に山を登り、綺麗な夜景を見ることに成功しました。
実際に京都に行った際、作中の経路をたどってみるのも面白いかもしれません。
(ちなみに歩いてきた次の日、足を疲労骨折しました。どんだけ運動不足なんだか……今思うとちょっとした笑い話かな?)

③葵と葵の出会い
作中で出てくる「東條葵」と下鴨神社にある「葵の庭」。
作品を見てる人はわかると思いますが、東條さんの両親が葵の庭の前で結ばれて、色々と縁がある「葵」という名前を東條さんにつけました。
実は最初、プロットには葵の庭についての記載が一切ありませんでした。
そもそも下鴨神社を題材にしようと思っていなかったからです。
鴨川デルタを用いるという案だけが脳内にあり、終盤の修学旅行になってから京都を調べていくうちに、葵の庭にたどりつきました。
もし、最初に東條さんの名前を「葵」と決めていなかったら、二つの葵は結びつかなかったと思っています。
個人的に今作の登場人物で一番気に入っている名前です。

④今作について(賞に落選した個人的な考察)
今作は「通学路の秘密」と「未来予報」が大きな軸になっています。
最初は「未来予報」の仕組みに「通学路の秘密」が絡んでいて、終盤でコミットさせる考えがありました。しかし当時の自分はそれが「ありきたり」だと判断して、「通学路の秘密」の答えを主人公の大輔が見つけることを着地点とし、見つけるために乗り越えるべき難題として「未来予報」があるという位置づけにしました。
実際の評価シートでも、前者の考えで進めていくべきだというような記載があり、自分の中では「奇を衒うべきではなかった」と当時は後悔しました。
でも、今思うと今作はこれがベストだったと思っています。
実際に今まで自分が書いた作品は好きだし、良いものが書けたと自分は思っているので。
次の作品では、奇を衒うことなく書けばいい。
次の作品で失敗した経験を生かそう。
実際に次に書いた長編「青春のパラグライダー」は奇を衒うことなくかけたと思います。

結論。
賞に落選したのは自分の技術不足はもちろん、今作に限って言えることが一つあります。

「不慣れな奴ほど奇を衒う」

その不慣れな奴だった自分が奇を衒ったのがいけなかった。
その一言に尽きるのではないかと思ってます。

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書きたいことがまだある気がしますが、とりあえずこんな感じですかね。
何か質問があれば、コメントください。答えられることは全て答えたいと思ってます。

・今後について
ここで記載するのもどうかと思いますが、基本的に賞に応募して落選した作品を掲載しています。以下、これまで書いてきた作品です。

1作目:長編 過去と未来の境界線(公開済)
2作目:長編 僕が弓道を続ける理由(公開済)
3作目:長編 FS~ミライシークレット~(公開済)
4作目:長編 青春のパラグライダー(公開済)
5作目:短編 distance of mind(公開済)

現在、自身6作目、長編としては5作品目になる作品は完成しており、長編6作目の作品を執筆中です。

私は基本、長編をメインに書いています。ジャンルは主に青春作品。
「現実にありそうな物語。あってもおかしくないような物語」を書いていきたいと常に思っています。
これからも作品を通して多くのことを伝えられるようにしたいです。

今後もどうぞよろしくお願いします。