『魔物から助けた弟子が美女剣士になって帰って来た話』より。
グリーズアッシュ荒野に隣接する小国『ベルファスト』が開発した兵器。
第三次千年戦争にて突出した戦力“数字持ちの軍隊(ナンバーズ・アーミー)”の一つに数えられた。
開発者はベルファストの技術研究長オズウェル・ハイマー。
とある禁術を人間に施す事で【オールデットワン】となる。成功率は9.1%。
50人の被検体に行われ、12人が【オールデットワン】となり、他国の軍隊が狙うグリーズアッシュ砦を数か月にわたって制圧維持をし続けた。
発動すれば理性も感情も全て停止し、敵を全て殺す殺りく兵器と化す。
単騎で一個大隊を退けた事もあり、『全死の一兵(オールデット)』と言われ“数字持ちの軍隊”の中でも特に危険視されていた。
ローハンを残し他は全滅。主に敵にやられたのではなく、暴走し、民間人や味方に攻撃を仕掛けた為に、ローハンが止める形で排除した。
※能力
発動した瞬間、意識と理性を失い、無限の魔力、高い身体能力を常に発動し、高速再生を要する。
形態は3つのフェーズに別れており、素体のとなった者に応じて発現する能力が異なる。
特に厄介とされる能力は“再生”であり、受けたダメージを己の中にストックする事で万全の状態で常に戦闘を継続可能。ストックしたダメージは【オールデットワン】を解除した時に返ってくるが、己の寿命を使う事でなかったことに出来る。
元より【オールデットワン】は素の能力が高い事もあり、ダメージを負わせる事自体が困難。生半可な部隊では瞬く間に全滅であり、フェーズ2に移行した【オールデットワン】はゼウスでなければ止められなかった。
【オールデットワン】の解除は時間経過でしか不可能であり、発動すればするほど“自分”である時間が減り、次第に死ぬまで【オールデットワン】となる事が判明した。
【オールデットワン】を倒すには、寿命が尽きるまで致命傷を与え続けるしかない。
複雑な任務には向かず、拠点防衛の任務が適切だと判断される。
ローハンはゼウスの眷属となった事で【オールデットワン】を理解し、己の能力として完全に掌握した。
※“数字持ちの軍隊”
【エレメントフォース】……異種族小隊。
【トライシスター】 ……エンジェル教団より、【聖女】が率いる小隊。
【ツインアイズ】 ……エルフの双子の狙撃手。
【オールデットワン】 ……第三次千年戦争における最悪の人災。
本編
https://kakuyomu.jp/works/16817330652583551341/episodes/16817330652583558457