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『翠真珠のころ』二回目「あなたにはわからないでしょうね」

タイトルどおりのお話。まだまだ、距離が遠いグウィナとハダルクです。
大貴族の姫君であるグウィナと、貧乏貴族のハダルクでは、育った環境がかなり違います。

5巻を読んだかたは既知の内容かもですが、ハダルクの家は古竜を持つことはできず、貴族のたしなみである剣術も習うことはできませんでした。負けず嫌いのハダルク少年はかなり努力してこの両者を克服したのですが、生まれついての大貴族であるグウィナにはわからない苦労があったみたいです。

もっとも、剣はともかく竜術については、幼少期から訓練しても成人後に習ってもあまり能力差につながることはない、と、一巻でデイが語っていますね。これは古竜のSF的特性(テラフォーミングに関する技術を、数世代先の人類が直感的に使えるようにしたもの)に由来しています。そもそも訓練が必要ない技術として作られているためです。

なので、リアナやハダルクといった「後から訓練した竜騎手」も、能力的に見劣りすることはありません。

ただやはり剣術などはそういうわけにはいかないので、リアナは結局剣を扱えないままでしたね。ハダルクはかなり上達して、デイとそん色ないレベルにまで至っています。

あとは、ドリューが出てきました。エンガス卿やアーシャとおなじ、青の竜騎手です。おなじ竜騎手アマトウの妹。

リアナ本編ではすでに竜騎手団を辞めていますが、この頃はまだ在籍していました。兄であるアマトウより早く入団しています。(アマトウは西部で要職にあり、なかなか王都に来られなかったため)

優秀なライダーで団の信頼も厚かったのですが、トラブルを起こして団を辞めています。今回のお話に関係してきます。

次回は18日の夜8時更新です。

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イラストはずいぶん前に書いた竜騎手団の制服です。今考えているものとは違いますが、当時のアイデアということで。左が竜騎手団(ハダルク)、右がハートレス(テオ)でした。

本編開始時には、ハダルクはぴしっとした着こなしをしています笑 デイに比べると、襟元や袖口のシャツが目立ちます。長衣《ルクヴァ》の下は、わりとぴしっとしたドレスシャツみたいなのを着てるんじゃないでしょうか。

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