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リアナシリーズ外伝『翠真珠(グリーン・パール)のころ』連載開始です

竜騎手団の団長代理という、肩書だけの名誉職に奮闘するグウィナの姿からスタートします。
https://kakuyomu.jp/works/16816452221438797950/episodes/16816452221459887953

第一話はちょっと、会話だけでお話が進んでないですね(;'∀')
本編の第一話は、興味をもって読んでもらえるよういろいろ工夫するんですが、今回はあんまりいいアイディアが浮かばず平凡な出だしになってしまいました。ちょっぴりスロースタートですけど、よろしくおつきあいくださいね~。

本編を読んでいるかたにはお気づきかもしれませんが、グウィナが誰の代わりに団長をやっているかというと、リアナの母エリサです。このお話は、グウィナの姉レヘリーンが竜王でエリサが王太子だった時代の王都が舞台。

これもおさらいですが、竜族には王家というものがなく、〈血の呼ばい〉と呼ばれるシステムで選ばれるので、王と王太子にも直接の血縁関係はありません。王の子どもに特別な待遇もなく、通常の領主貴族の嫡子として育てられます。(この〈呼ばい〉制度は王権を不確実なものとしており、王国にさまざまな問題を引き起こしてきました。のちのちデイとリアナのあいだに子どもが生まれることをきっかけに、〈呼ばい〉制度もしだいに廃れていきますが、それはまた別のお話)

それから、一話に登場した新キャラ。
グウィナが団長となる前の責任者がオーリン、副長がアラスターです。本筋にはそんなに絡みませんので覚えておかなくて大丈夫。

本編でもちょこちょこ語っていますが、竜騎手団は、各地の領主貴族たちがライダーの資質をもつ子弟たちを送りこむことで成り立っています。ライダーを輩出する家の義務、つまりノブレス・オブリージュの一種とみなされており、団には所属するものの実際には任務をおこなうわけではない名ばかり竜騎手もたくさんいます。(デイの父イスタリオンや、エサル公などもそうです)

竜騎手になることで王都でのコネを作ったり、出世の足掛かりになったりとメリットもあるのですが、ライダーの絶対数が減るにつれ、竜騎手として子どもを供出したくないと思う貴族が増えてきました。

とくに女性の竜騎手は減少の一途をたどっており、そのことが、竜族女性の社会的地位にも影響するようになってきています。ひらたくいえば、女性の地位が低下し、「次代のライダーを産む道具」とみなされるようになっている感じです。もともと竜族は男女間の体力差が人間より少なく、また竜を駆る能力にも男女差がないため、比較的男女平等の理念がなりたっていたのですが……。

グウィナは女性の地位が高かった時代を経験しており、また自身も優秀なライダーなので、そういった竜騎手団の現状に不満を持っています。

グウィナはデイと似ていて、能力は高いのですが家同士のしがらみも大きく、団を改革するのはなかなか難しかったようです。性格も優しいですしね。

エリサとデイの時代、この二人はスパルタだったのでけっこう改革は進んだのですが、結局いちばん効果が大きかったのはハートレスたちの台頭でした。(ライバル意識ですね)そういう意味では、リアナの功績もなかなか大きかったとはいえます。

あ~また長くなってしまった。裏話は読まなくても大丈夫ですからね~。ではまた、次回は16日20時です。

2件のコメント

  • お話読む前にこちら読んじゃいました~
    だって裏話大好きなんだもの( ^ω^)
    種族の事情、各人の環境、性格など全部が関係し合って起きているできごとなんですよね。いつもながら設定が練られていてすごい!そういうの頭におきながら読むのすごく楽しいです!

    ではでは新連載読みに行ってきます(*'∇'*)ワクワク

  • えへへ いつも裏話も読んでくださりありがとうございます(〃ω〃)
    設定は書きながら決まっていくことも多いんですが、作品中には入れられなかったりするので、こうやって残しておこうっていう感じなんです。

    とくに今回の番外編は過去話なので、これまで本編で出せなかったあれこれが溜まってて(;'∀') ちょくちょく裏話出すので、お暇なときにいらしてください~!
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