黒い木曜日 第九章『いしのあるいし GORGOS』 挿絵

「うっそぉ……」
 PCモニターの上、視界の正面一帯を覆い尽くすのは巨大な化石。
「そうです」
 やり取りを見ていた塔香が、アンゲリカの前に出た。
「……紹介します。サイト『ブラックサーズデー』の発足者で管理人です。それで、私の友達」
『アカウント名は『レオ』。以後よろしく』
 スマホからの合成音声を聞きながらアンゲリカは立ち尽くす。
 目の前には。
 眠る胎児のように体を丸めた。高さ五十メートルはあろうかという大怪獣の化石が鎮座していた。

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