お薬はやっていませんが、わりとそれに近い駄文です。
「ドンドン! おるかー?」
「どなたですか」
「ラブコメの神様や」
「え……。ラブコメにあまり興味なかったから知らなかったけど、ラブコメの神様ってこんなヤカラなんだ」
「これはお前自身の中のイメージや!
いったいラブコメをなんやと思ってるんや」
「はぁ……。だいたい男女どちらかの意思が話の都合で軽視されたり捻じ曲げられたりして、最終的に多数のサブキャラが幸福になれずに終わる、業の深いジャンルだと思ってますが」
「おい、コメの部分はどこいったんや」
「そういう人間の愚かしさとか身勝手さとか、面白くて笑えるでしょ?」
「……あと、いつの間にかタグに付いとる『不純文学』っちゅうのは何やねん」
「ぼくが書くのってだいたい複数ジャンルにまたがってるか、既存のジャンルに当てはまりそうにないものばっかなんで、いちいち考えるのめんどくさいし今後はもう全部そう名乗っていこうかなって」
「それで出来上がったのがアレっちゅうわけか……
なんやあの『30日後に異世界転生する少年』
https://kakuyomu.jp/works/1177354054893626789 とかいうんは」
「いいじゃないですか、商業でもないんだし何をやったって。
だいたいラブコメの神様って何なんです。
ぼくの宗派はどっちかっていうと手塚先生とか藤子F先生なんですけど。
あとご存命の中では魔夜峰央先生」
「ロジカルな物語構成にとりつかれとる……
ええか、ラブコメにそんなもん必要あらへんのや!
恋っちゅうもんはな、理屈とちゃうんや!」
「だから嫌いなんですよ」
「言い切ったなこいつ……」
「ぼくは、ドロドロの肚のうちを探り合いながら、必死に知恵を振り絞ってお互いにぶつかり足掻きながら出し抜こうとする、そんな話が書きたいんですよ。
これほど人間が人間らしく美しく輝く姿はない」
「やかましいわ! これでもくらえ!」
「くっ!?
こいつ直接脳内に……!?」
「神じきじきにアイデアをくれたる。
おまえはそれを使ってラブコメを書くんや」
「……こ、これは……
確かにぼくが書いたら面白くなりそうなテーマだけど、けどぼくはそろそろ違うジャンルも書きた……」
「いいえ、おまえはラブコメを書くのです。
次も、その次の作品もラブコメです」
「なんか急に火の鳥みたいなこと言い出したぞ……」
「じゃあの」
「あっ、何のオチもついてないのにうやむやに終わらせて逃げやがった。
これだからラブコメってやつは……!」
というわけで神様が降りてきたので、まだわかりませんが近いうちにちゃんとラブコメとしか分類しようのない何かを書くと思います。
おわり。