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「八角形の舞台」というミステリーをUPします。そして、2003年冬コミのこと。

おはようございます。
カクヨムさんでは、現在、「夏の毎日更新チャレンジ」というフェアがありまして、私も参加してみています。
8月21日更新分からは、「八角形の舞台」という全15回のミステリーを予約投稿してあります。

「八角形の舞台」は、2003年の冬コミ合わせの新刊に載せた作品です。当時はガラケーの時代。2024年にカクヨムさんに載せるにあたって、ガラケーがらみの部分は原型を残しつつ書き直してあります。

事件は、鍵が内側からかけられたホールで起こります。
主人公は25歳の女性で、江東烏有(えとう・うゆう)。彼女は、私立探偵・波多野準(はたの・じゅん)の依頼で謎解きに挑みます。
この二人は、かつて、『楽土を出づ』(新風舎)という作品で活躍した男女バディです。「楽土を出づ」は、2002年度、第12回鮎川哲也賞最終候補作で、内容上、私にとっては第二の修士論文ともいうべき作品だったので、2003年に協力出版という形で出してもらいました。
論文に書けるくらいの資料が揃えられなかったものの、研究していた者の体感として、これは言えるのではないか、と思ったことを小説の核に置いたのです。
正直、本になって店頭に並んだときは、すでに大学院修了から数年経っていたのに、ようやく学生時代が終わったような気持ちになりました。

「楽土を出づ」という作品は、振り返るとミーハーを詰め込んだ設定の小説です。
たとえば、シャーロック・ホームズが好きだから、異性嫌いの人を主人公にしてみよう、好きな作家さんはペンネームと主人公の名前が一緒だな、私もそうしてみようかな、などと。
女性主人公にしたのは、それまで男性主人公で書くことが多かったので、女性で書いてみようと思ったからでした。

さて、「楽土を出づ」も『楽土を出づ』となった2003年、私は「八角形の舞台」を含むコピー本を新刊として、冬コミに参加しました。初めての参加で、要領がわからず慌てたのを覚えています。

あれから20年以上。当時と違って、見知らぬサークルのオリジナル本を手にとってもらいにくくなっているという話も聞いたことがあります。
それなりに年も取りましたし、体力的に、もう、参加することはないかな、と思っています。
でも、コミケのあの雰囲気を思い出すと、また行ってみたくなります。
もし、一般参加をするときがあったら、ここでお知らせしたいと思います。参加されている方がいたら、御本を拝見したいです。

ずいぶん脱線しました。
8月21日午前0時から9月4日午前0時まで、「八角形の舞台」は毎日更新されます。
お楽しみいただけたら幸いです。

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