江東うゆう

短歌が好きな鈴川結は、ある日、白い水たまりに飲み込まれてしまう。気がつくと、奈良時代のような服を着て倒れていた。駆け寄ってきた女官は、結のことを「光の国」の王だという。この国では…

月見里湊人（やまなし・みなと）が出席する生徒会の年内最後の役員会議で、ささやかなクリスマスパーティーが開かれた。乾杯の音頭と同時に、毒入りのブドウジュースで顧問の国岡勇樹（くにお…

人を生き返らせる「駆け込み堂」の術者・結心（ゆいこ）の元に、「妲己（だっき）を生き返らせてくれ」という少年がやってくる。事情を聞こうとする結心に向かって、少年は飛行機の形をした黄…

トラックにはねられた――里奈（りな）が気がつくと、友人の彩羽（いろは）が車道に倒れていた。彩羽を助けようとした里奈は、死んだ人を生き返らせるという「駆け込み堂」の術者・結心（ゆう…

私立篤学（とくがく）学園高校の広い敷地には、立ち入り禁止の森がある。ある日、遅刻回避のために森に入った生徒たちは、同級生そっくりの彫像を見つけた。 ～憂鬱に住まう探偵、葭森晴（よ…

ときどき、イヤになってしまいますよね。

帰宅部禁止の知水仁山学園高校で、この4月にできた部活「布団部」。どこの部活にも入りたくない７人が集って作ったものだが、部活対抗ダンス大会に出場しなければならなくなった。ものぐさな…

毎日見る夢で、僕はアバターが鳥のゲームを作っている。もしかして、これは？

放課後の教室で、クラスメイトに謎の告白を受けた「僕」の話。

『三国志演義』の舞台となった後漢末。建安時代に活躍した詩人・王粲（おうさん）の幽霊が現れた。書きかけの修士論文にいちゃもんをつけられた主人公は、反論を試みる。

高校生の東雲奏太（しののめ・かなた）と須栗可南多（すぐり・かなた）は幼稚園以来の友人。幼稚園時代のおひなまつりの劇で、彼らを襲った事件とは？

昭和31年、春。檜家の騒動の後、檜惣時郎と二十七代現一狼、それに、惣時郎の親友、葭原水貴は、伊勢参りに出かけていた。水貴は貴重なカラーフィルムに、これだという一瞬を留めようとする…

仙人国・迂峨過都（うおこと）から戻ってきた楊淵季（ようえんき）と欧陸洋（おうりくよう）。冒険を経験した二人は、どこか以前の生活には戻りがたかった。悩みを抱えたまま、年が明けようと…

事件に巻き込まれた少年たちの成長を描くミステリー。密室、消失、千里眼、反転密室、謎の手紙など章ごとに謎とトリックが違います。お楽しみいただけたら幸いです。 第一章は202…

中華風架空王朝を舞台としたミステリー。 国の中心地、華都で起こった殺人事件をきっかけに、16歳の少年、欧陸洋の冒険が始まる。 ある日、欧陸洋（おう・りくよう）の通う塾に、古い鏡…

江東烏有（えとう・うゆう）は大きな事件に遭遇してから、すっかり家にこもりきりになってしまった。そんなとき、事件で出会った探偵・波多野（はたの）が殺人事件の謎解きを頼んできた。同窓…

高級官僚の欧陸洋（おうりくよう）の執務室には、夜な夜な怪異が出現。友人の楊淵季（ようえんき）が怪異の解説をしてくれるのだが……。第三章は、淵季の出身地の辺境が舞台。 １話３００…

　ノベルアップ＋さんの「心と身体フェア」で書いた作品に、その後、再発したメニエール症候群で得たことを書き足したものです。同じ苦しみを味わう方、そうでない方、お楽しみいただければ幸…

借金で首が回らなくなった男は、目を付けていたＢＡＲに入った。友人からもらった薬を、強い酒で飲むために。 1999年に小説講座に出した作品を、少しだけ直したものです。当時、30代く…

第2回カクヨム短歌・俳句コンテスト【俳句の部】参加作品です。一句だけです。 空の星々を、川といい、道という。それらを銀河といい、宇宙を示す。 各国の表現の幅広さと、それを受け止…

宮原和也には、親友がいる。面倒ごとに巻き込まれがちな彼の穏やかな大学デビューを計画するのだが。

ぼくは君のお葬式で、遺品のメガネをもらった。すぐに君そっくりのロボットを作り始めた。目覚めた君のロボットは、メガネのいらないロボットだった。

私は絵を描いている。公募に落選し続ける度に自分の中に育つ、不細工な批評家に自分の絵をけなされっぱなしだ。海の見える部屋に引っ越した、ある日、窓を壊して、もふもふの「僕」が入ってき…

和花が誕生日に「トリあえず」と書かれたメモと五十音表をくれた。どうやら、暗号のようなのだが？

凪沙は中学一年生。今日は土曜日で、親友と出かける予定なのだが、朝から熱っぽい。

ある小学校のどの教室にもある、床板のささくれ。四月になると先生は、「剥がさないように、たいへんなことになるから」と注意する。たいへんなこと、とは？

部活のキャンプで食事係となった伊吹と悠真。メニューはお好み焼きで、卵が欠かせないのだが、伊吹は卵が入っているクーラーボックスを乱暴に扱ってしまったのだった。はたして、卵は？

十何年前に書いたファンレターと、数年前に書いたｎｏｔｅの話。

丘の上の変わった屋敷は、和田が前任者から引き継いだ家だ。ある夜、客を案内して、物件を見にいく。客は家を気に入ってくれるのだが。

先輩に恋の悩みを打ち明けられたぼくは、ある酷い作戦に出た。ぼくもまた、三分以内に先輩に秘密を明かさなければならない。ぼくはばかだ。

隣国から突然、「国いちばんの美女を妃によこせ」と言われ、翠国から嫁ぐことになった「翠姫」には、重大な秘密があった。そして、隣国・鳳凰の王にも隠し通さなければならない秘密があった。

「夢現〜龍と蜂と檜〜」の二人が、あのゲームで勝負。一人は勘の鋭すぎる青年。もう一人は勘が鋭いと信じたい少年。勝つのは、どちら？

テスト中、面倒な問題を解きかけているときに時間を巻き戻してしまう「スタートの精」。邪魔された「私」は、「スタートの精」を捕まえようとして……。

カクヨムでだけ、書く予定です。１話3分で読めることを目指して書きます。 不定期で、思い立ったときに書きます。 エタる可能性があります。 半分くらい、ほんとの話です。 〈あらすじ…

「第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト」の「二十句連作部門」の投稿作品です。カクヨムで初めて投稿します。季節のこと、これまでのことで、いまさら言っても仕方ないと思っていたことを、中…