我らが主人公(仮)墓場のイレーヌはインターネット小説投稿サイトで人気の悪役職業ネクロマンサーです♪
そりゃ、お姫様をさらって高笑いしたり、邪悪な研究に勤しんだり、悪巧みをして世界征服を企んだり、村人をゾンビに変えてほくそ笑んだり、忙し…くはありませんでした。
ちょっと変わったネクロマンサーなのです。
何しろ、普通に街に中でゾンビを商っているくらいですから。
高笑いする練習もしてませんし、ゾンビ商売の顧客である村人に危害を加えるなどありえません。
顧客を殺して高笑いする商人とか、そっちの方が派手かな? いや、商売上がったりで破産しちゃうんでしょうけれどwww
そういうわけでイレーヌは真面目に商品開発と販売ロケ色の開拓に勤しんでいたわけですが!!
何と顧客が商品の誤った使い方で怪我をしてしまいました(>_<)
困ったものです。
電子レンジが発売された時、濡れた飼い猫を乾かそうとして置きてしまった悲劇が思い出されますね(>_<)
はてさて広場はどうなってしまうんでしょう?
あ、我らが真・主人公の暁光帝は物語に関われないので夢惑星エランの反対側でニホンミツバチを観察してびっくり仰天していますwww
世界を揺るがすラスボスを本気で動揺させるニホンミツバチ、凄ぇ☆
お楽しみください。
キャラクター紹介&世界観はこちら〜>
https://kakuyomu.jp/works/16816700426749852718-------------------------------------------------------------------------
ここまで読んでいただきありがとうございます♪
美貌の死女イレーヌが歌って踊るエンターテイナー回でした\(^o^)/
歌詞に出てくる“ウェスト医師”、“ナデール”、“パラケルスス”、“フランケンシュタイン博士”、著名人らに登場してもらったつもりですが、一部はちょっとマニアックな出自かもしれませんね。
<<ウェスト医師>>
我らがハワード・フィリップス・ラヴクラフト作品『死体蘇生者ハーバート・ウェスト』から人気マッドサイエンティスト、ハーバート・ウェスト医師ですね。
回帰小説のマッドサイエンティストとしてはフランケンシュタイン博士の後輩に当たるでしょうか。
博士との違いは単純に“量”です。
とにかく物凄い数の死体を蘇らせて悦に入っていた、非常にわかりやすい人格破綻者です。
常に生命の神秘の探求に余念がなく、友人こそいたものの、フランケンシュタイン博士と違って結婚はしていません。
現代科学の申し子という設定ですが、まぁ、タイトル通りのゾンビ製作者ですね。
原初のネクロマンサーということで名前を挙げさせていただきました。
最後は物凄く悲惨な最後を遂げましたが、まぁ、自業自得ですね(^_^;)
もちろん、作品そのものは小生が何度も読み返した名作ですね。
人気のクトゥルフ神話は欠片も出てきませんが(>_<)
こればかりは科学者の話なので邪神の皆さんにはお帰り願うしかありません(ToT)
でもホラー小説としては秀逸の出来だと思います(^o^)
<<ナデール>>
クラーク・アシュトン・スミス著『イルーニュの巨人』から。
投稿したときはまんま「イルーニュ」というは地名でだったんですが(^_^;)
さすがにまずいので本日2023年12月28日、何とか術者の名前を調べて修正しました。
妖術師ナデール、年老いた肉体を捨てて死体を集めて造った巨人に魂を移し替えたネクロマンサーで、十人の弟子が入ったかごを首から下げていました。
こちら、小生が初めて見た“死体で造られた巨人”です。
ゾンビと言うよりも死肉で造られたフレッシュゴーレムのたぐいでしょうか。
家屋敷を踏み潰し、城を破壊して暴れる屍の巨人に領主も軍隊も右往左往!
世界の危機だぞ! どうなる!? どうする!?
その最後も大変印象的でこちらも名作だと思います(^o^)
<<パラケルスス>>
伝説的な錬金術師であり、魔術師である…実在の人物です(^_^;)
まぁ、ホムンクルスを創造したって噂もあるので今回、死女イレーヌの尊敬する著名人の1人に挙げさせていただきました。
実在の魔術師なら個人的にはアレイスター・クロウリーの方が好きなんですが、本人の伝記よりもサキの『ザ・ベスト・オブ・サキ』に頻繁に登場する貴族の若者“クロウリー”の印象が強いんですよね〜〜
パラケルスス自身は真面目に錬金術を研究していた感じ。
立派すぎてちょっと作中には登場させづらい。
<<フランケンシュタイン博士>>
メアリー・シェリー夫人の超有名作品『フランケンシュタイン』からヴィクトル・フランケンシュタイン博士です。
彼の創造物である“怪物”はしばしば側頭部からネジを突き出してボロを着た頭頂部が平らな巨漢というイメージで描かれ、その名もまんま“フランケンシュタイン”と称されますが、原作だと名前がありません(>_<)
小生もハマープロのハリウッド映画から入った口ですので原作を読んだときはびっくり仰天しました。
とんでもない名作です\(^o^)/
幼少時に母親の死を体験してショックを受けた少年が長じるに連れて学才を示すも生命に対する異常な探究心を併せ持ってしまったため、“死者の蘇生”という禁断のテーマに取り憑かれてしまい、ついには死体の手足をつなぎ合わせて“理想の人間”を創り出すという…神への挑戦と言える実験に手を出してしまい……
あ、実験は成功(?)しましたが、理想のイケメンのはずがちょっとズレて不気味な大男ができてしまいましたとさ\(^o^)/
まぁ、科学の探求にはよくあることですね(^_^;)
こうして生み出された実験体“怪物”はブサイクだったので博士に見捨てられてしまいました。
“怪物”は住所不定無職の成人男性(死体)として冷たい世間をさまよい歩き、だんだん博士を恨むようになりました。(←当たり前だ)
そして、ついには復讐心に目覚めてしまいました\(^o^)/
その頃、自作品である“怪物”のことをすっかり忘れたフランケンシュタイン博士が青春を謳歌して美女と結婚すると言います。
この話に激怒した“怪物”は結婚式のその日に博士の邸宅を襲い、花嫁を括り殺してしまいます。
「今日まで復讐のため、俺を捨てたお前を追いかけてきた」「だが、今日からはお前が復讐のために俺を追いかけるのだ」
こう言って“怪物”は博士の元を去ります。
フランケンシュタイン博士は自分の罪と創造物から返ってきた罰に衝撃を受け、花嫁の死体を抱きかかえて慟哭。
それでも復讐を遂げんと“怪物”を世界の果てまで追いかけます。
そして、北極点まで追いつめたところでろくな装備をしていなかった博士は寒さにやられて凍え死んでしまいます(←当たり前だpart2)
“怪物”は博士の死体にすがりついて嘆き、「神の真似をして俺を造ったお前は罰を受けた」「今度はお前を罰した俺が罰を受けるべきだろう」、そう言って難破船(木造)の建材を積み上げてその上に横たわり、火を着けます。
こうしてフランケンシュタインの“怪物”の肉体は炎に焼き尽くされて悲劇は幕を閉じたのでした………
あ〜〜〜…めっちゃめちゃとんでもないレベルでの名作です\(^o^)/
ラストシーンはギリシア神話の英雄へーラークレースの最後を彷彿とさせ、悲劇の“怪物”がオリュンポス12神のように星座になることを暗示しているのでしょうか。
凡百の作品では勝ち目のないレベルで超・名作ですね。
中学だか、高校だかの時分に読んで小生は酷く衝撃を受けました(^o^)
正直、バッドエンドのお涙頂戴な悲劇は嫌いですが、これは好き☆
ホラーだからかな〜〜
あ、自分じゃ絶対に描けないのでwwww
うちの『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』にこの手のどシリアスなエピソードを挿入しようと試みるほど自信過剰じゃありませんにょ(^_^;)
ちなみにその後に作られたフランケンシュタイン映画はひと通り見ましたが、あ〜…勝ち目ありませんね〜〜
原作が名作過ぎてちょっと及ばない。
だから、初めからわかりやすいホラー映画として制作するってのが正解なのでしょう。
フランケンシュタイン博士の“怪物”は死体を継ぎ接ぎされて造られているので、ゾンビと言うよりもやはりフレッシュゴーレムに分類すべきだと思います。
まぁ、この“フランケンシュタインの怪物”ばかりは小生も手が出せません。
ここまでハイレベルにまとめられた物語のキャラクターはいじりようがないんですよね〜〜
ましてや、他の作品に登場してもらっても浮くばかりです。
クロスオーバー不可能?
『幽霊城のドボチョン一家』や『怪物くん』の“フランケン”、カプコン対戦格闘ゲーム『ヴァンパイア』シリーズの“ビクトル”、この辺りはハマープロ制作のハリウッド映画準拠でわかりやすくてよろしいかと。
ちなみに今回のゾアンゾンビのアイデアはこちら原初のアンデッドモンスター“フランケンシュタインの怪物”ですね。
博士が掘り出した死体を継ぎ接ぎして理想の人間を創ろうと試みた狂気の実験により生み出された“怪物”はブードゥー教のゾンビやジョージ・A・ロメロのリビングデッドと違い、複数の死体から成ります。
やはりアンデッドモンスターと言うよりもフレッシュゴーレムなのでしょうか(^_^;)
何はともあれ、墓場のイレーヌ、こちら“著名人”にあやかってCMソングまで作っていましたwwww
今後、披露する機会はあるのやら(^_^;)
そして、とんでもないことになりました。
バカ親父が激高&短慮の末に自分の息子を討伐するように下命して……準主役シャルル・ロシュフォール、死亡(>_<)
その上、今際のきわにとんでもない命令を発令してしまいました。
いい具合に破滅への一本道を突き進んでくれましたぉ☆
ちなみに今回のお話でちょうど折返し地点に成りますwww
『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』<<歴史です。産めよ、増やせよ、地に満てよ!? ゾンビ地獄じゃぁぁ!!>>の章は全部で44話☆
こちらがその第22話になるわけですwww
さて、そういうわけで次回は『大ピンチ! 人類が絶滅しちゃう!? 暁光帝は漸減するヨーロッパライオンの方が気になるんですが、それは……』です。
請う、ご期待!