ここまで読んでいただきありがとうございます♪
やたら細かく“魔法”について設定しましたが、今後、魔法戦を描くこともあろうかと懸念しまして。
あらかじめ決めておかないと後で矛盾が生じてしまいますからね(^_^;)
後、本作『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』では“スキル”や“アビリティ”を扱っていませんので、その分のしわ寄せが来たとも言えます。
採用しなかったのは“スキル”や“アビリティ”があまりにコンピューターゲーム的であることとMPの消費無しで使えることで魔法に比べて有利過ぎるからですね。
コンピューターゲームには絶対の判定者としてのCPUがありますから表現がどうしても不自然になってしまいます。
例えば、“威圧”は『自分のレベル以下の敵をおびえさせて動けなくする』などの効果があります。ここで“自分のレベル以下か、否か?”の判定をしているのがCPUですwww
「え、おまい、どこから来たん?」って話になっちゃいますよねwwww
いや、それはそれでお話を膨らませられそうですがwww
他にも“鑑定”は『対象のレベルやステータスを確認する』『アイテムの効能や価値を明らかにする』ですが、これまた“レベル”や“価値”を規定しているのはCPUです。市場が決定するはずの価値をCPUが決定してしまい、これまた「え、おまい、どこから来たん?」って話になっちゃいますよねwwww
“レベル”に至っては「いつどこでどうやって測定したん?」って話になっちゃいますしwww
そこで“鑑定神”とかを設定したらまた面白げな物語が展開できそうではありますが!!!
物語が暴走しそうなのでやめておきましょう(^_^;)
後、MPの消費無しで使える強力な遠距離攻撃“斬撃”とか、“二刀流”とか、ね。
両方の手に1本ずつ武器を持ったら攻撃力2倍、2倍♪…って、ンなわけないだろーがwwww
魔法はMP消費して遠距離攻撃する、“斬撃”はスキルだからMP消費しない? えらい有利だなwwww
唯でさえ重い鋼鉄の日本刀を片手で1本ずつ持って振り回したら疲労も溜まるし、本来、両手で握るものを片手で持ってまともに振り回せるのは10回も行かないでしょう。
「そこは精神力で!」「そこはど根性で!」ってんならなおさらMP消費がないのはおかしいでしょwwww
じゃあ、「MP消費する設定にすりゃいいじゃんww」って話なんですが、MP消費するようになったらそれはもう“魔法”であって“スキル”とか“アビリティ”って話じゃなくなってしまいます(ToT)
また、“アンチマジックエリア”というものもあります。結構な人気のギミックで『魔法が使えない空間を構築する』って奴ですね。
これ、コンピューターゲームならプログラミング次第で結構簡単に処理できるんですよ。
小生もゲーム造っていた時、よくやってましたっけww
適当に戦闘プロセスの一部を適当にフラグ立ててwhile文で囲っておくなり、ついでにユーザーインターフェースの項目“魔法”の文字を灰色で表示させてみたりww
プレイヤー追い詰めるの、楽しいwww
ええ。ゲームですからね。そういう世界観もいいんですが。
実はプログラミング次第で“アンチウェポンエリア”とか、“アンチスキルエリア”なんてのも簡単に実現できちゃうんですww アルゴリズムは“アンチマジックエリア”と同様ですからwww
これで「魔法も武器もアイテムもスキルも使えない!」なんて“エリア”も造ってみたり? 「うはwww なんも出来ねぇwww 俺ww つんだwww」…みたいなことがさせられます。
まぁ、「剣を振れない空間って何だよ?」って話になりますから、マニアックな同人ゲームでもない限り、登場しませんけどね〜
でも、それなら「どうして魔法だけ封印できる空間とかあるんだよ?」って話になっちゃいますよね?
現実世界でも「電気製品が使えない空間」とか存在しませんし。
高々度電磁パルス攻撃とかありますが、アレは集積回路を壊すだけで、別にその後は壊れてない電気製品を持ってきて使えます。後、集積回路が入ってないドライヤーとかは普通に使えますしね。
そんなに難しく考えなくても『魔法の効果を打ち消すアンチマジックエリアを張る魔法』って時点で一行矛盾なんですよ、奥さん(^_^;)
魔王:「アンチマジックエリア! この空間では一切の魔法が使えないのだ!」
勇者:「じゃ、アンチマジックエリアの魔法も使えなくなるよね?」
魔王:(´・ω・`)
ギャグとしては使えそうですwww
そこで魔法戦の仕様というものも整理し、“魔法の干渉”という現象についても考慮しておかなくてはならなくなりました(^_^;)
アニメや漫画で昔からよくある表現の問題です。
敵と味方が魔法やビームを打ち合うと空中で衝突してバリバリバリ!!!
「主人公と敵、心意気の強い奴が勝つのだ!!」的な?
…
……
………
盛り上がりますよ。
でもね、これ、水とか小石とか、物質同士の衝突なら当たり前でしょうが…光とか音とか、波動じゃ起こりえない現象なんですよwwww
えっ、細かいって?
小学生なら騙せるって?
騙すなwwwww
「子供だまし」なんて言葉もありますけど、やっぱり、騙せない子もいるんじゃないかと思うんですよ。
お風呂でパチャパチャやってれば水面に起きた波と波が決して衝突せずに干渉するだけなんてことは実体験として理解できます。
レーザー光線とレーザー光線が空中で交差しても衝突は起きませんwww
もしもスペースオペラでヒーローと悪党が互いのレーザー銃で光線を交差させたらすり抜けてしまうので2人とも死んじゃうんですww
だから、きちんと魔法戦を描くなら魔法と魔法の干渉について設定を詰めておかなくてはなりません。
そして、ヤバイの強化&弱化魔法です\(^o^)/
一言で言えば「スーパーマンになれる魔法」ですね。
素速く動けて、怪力で暴れまわれて、敵の攻撃を跳ね返す頑丈な肉体が得られるというぶっ壊れ仕様ですwww
ギャグ漫画なら大いに「あり」ですよね。「ポパイ・ザ・セーラーマン』は言うに及ばず、「マジックベルト♪ マジックベルト♪ しめて立つ♪」の『冒険少年シンドバッド』とか、ずいぶん笑わせてもらいました。
でも、うちの『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』でそこまでぶっ壊れ性能の強化&弱化魔法を出してしまうと物語が破綻してしまいかねません(^_^;)
投獄された悪党が強化&弱化魔法でパワーアップして鉄格子の檻を破壊するとか、脚力を強化した泥棒が高い塀を飛び越えるとか、ね。
描き手の立場で考えると強化&弱化魔法って奴は『敵が使うと強力無比で無制限に使えて欲しい』『主人公と味方が使う分にはそこそこに使えるけど制約も厳しいものであって欲しい』んですよね。そうであれば主人公と仲間達をピンチに陥らせやすく出来ますから。
でも、これ、駄目です。
めっちゃいけません。
典型的な“描き手の嘘”になってしまいます。
読者が冷めます。
描き手も校正作業の最中に冷めまくって…はい、描く気が失せた! 物語は終了〜♪…という悪夢に直結してしまいます。
何より、ある程度、真面目に考えると色々やばいんですよね。
生身の人間がスーパーパワーを得たらどうなるのか? どういうスーパーパワーが考えられるのか? どういうスーパーパワーが強いのか?
「何でも強化できる魔法」なんてテキトーな仕様にしちゃいますと、それこそ、「俺は免疫力を強化して病気を治癒!」「回復力を強化したから超再生でどんな傷も瞬時に治す!」とか容易に“不死身のタフガイ”になれちゃいます。
それこそ小学生の「バリヤー張った!」「もうお前の攻撃は効かない!」状態ですね。
極端な話、「強化魔法で100倍強くなったぞ!」「俺は千倍だー!」「何だと? ボクなんか一億倍だ!」「1兆倍だぜ!」「九千九百九十九京だぁー!」「京より凄い垓がある!」「じゃあ、俺は九千九百九十九垓九千九百九十九京九千九百九十九兆九千九百九十九億九千九百九十九万九千九百九十九倍だぁ!」なんて小学生になっちゃいますよ。
最後、もう只の早口言葉ですね(^_^;)
“垓”なんて桁、リアルじゃ見たことも聞いたこともありませんにょw
何で小学生は知ってんだろw
で、今回、作中で設定した数式はネイピア数を底としていないタイプでして、正直、個人的に「う〜〜ん」なんですよね。
この手の変化はだいたいネイピア数が基本ですからちょっともにょります。
ちなみに<<ネイピア数の関数として表現された場合>>の数式は……
ρ=ρ0*ε^x+k
ρ0=0.037309
k=0.94858
ε=2.71828
x=1→ρ=1.0500
x=2→ρ=1.2243
x=3→ρ=1.6980
x=4→ρ=2.9856
x=5→ρ=6.4857
x=6→ρ=16
…となりまして。
これだと下級で1.2倍、中級で1.7倍となってちょっと弱いんですよね。作中では初めて出会ったハンスがアスタをぶん殴ってギルドに添え付けのテーブルを破壊してしまいましたから1.7倍では厳しいんですよね。ハンスはキャラ表だと中級遊撃士なので魔法も中級です。中級だと1.7倍……テーブルが破壊できるか怪しい。
…ので泣く泣くネイピア数は諦めたのです(>_<)
また、強化&弱化魔法は単純に『超回復力を得てどんな怪我や病気もケロリと治る』なんて仕様であってもまずい。これ、ズバリ、ゲーム『デモンズソウル』や『ダークソウル」の主人公なんですよね〜
何度打ち倒されても蘇ってリトライされたらどんなに強力なボスだって討伐されちゃうwwww
これ、ゲームで自分がやってる分には面白いんですが、小説の主人公がやってたらよほど上手く描かないと飽きられちゃいますよwwwww 何度も同じことやるんですからwwww
そこで『強化&弱化魔法は肉体にのみ作用する』『意志力で動作させられる部分にのみ効果がある』と限定したわけです。
まぁ、“神経の伝達速度”なんて意志力でどうこうできるのかとか、悩みどころですが、それで“思考加速”を実現させられたらいいな…と思いまして。
ほら、ぼんやりクズアニメを観ているときと気合い入れて名作アニメを見るときって違うじゃありませんか。
だから、神経も意志力でどうこうできる部分もあるんじゃないか、と(^_^;)
後、「目を凝らす」「耳を澄ます」なんてことも出来ますから「感覚器官の強化も可能」としました。この辺、かなりギリギリですね(汗)
言葉の拡大解釈で何でも出来てしまう…それは不味い。
とりあえず、安易にスーパーマンが生まれるような仕様にはならなくなったかなと思います。
それからヤバイのが“テレパシー”、“サイコキネシス”、“テレポーテーション”、“クレアボヤンス”、“ポストコグニション&プレコグニション”などのいわゆる“超能力”です。
これ、めっちゃやべぇ!!!
敵が使ってきても、主人公や味方が使えても容易に物語を破綻させてしまいます。
いや、ほんと。
アニメや漫画で主人公に追い詰められた敵が「ワハハハ! やるな! 今回はこれまでだ! また、会おう!」とか捨て台詞を吐いてテレポートで遠くのアジトへ逃げ出す…そんな展開はよくあります(^_^;)
でもね。これ、超・不味いんですよ。
魔王が自由自在にテレポーテーションを使えるんなら。
導火線に点火済みの爆弾を王城へテレポートさせられますよね?
勇者と仲間達、そして、国王陛下も一瞬で木っ端微塵ですわwww
どうしてやらないんですか?
テレポーテーションが使えるならやるでしょう。
王城にはテレポーテーションを防ぐバリアが張られている? じゃ、他の施設は? 各地の教会に爆弾をテレポートさせて破壊すれば勇者一行は二度と復活できなくなりますよ。
宿屋を吹き飛ばしてもいい。勇者はMPを回復できなくなって徐々にジリ貧に追い込まれて破滅しますね。
どうしてやらないんですか?
はい。
作者の都合です。
物語が盛り上がらなくなるんで悪党も魔王もそういう作戦はやらないんです。
これ、小生が最も嫌う“描き手の嘘”なんですよね〜
つまんないんですよ。
こういうことやられると。
小生が自分で描いた物語にだってこういう嘘を盛り込もうと思えば出来ますが。
間違いなく深夜の校正作業で冷めます。めっちゃ萎えますからね〜〜
…なのでいわゆる“超能力”は基本的に禁止です。拙著『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』では敵も味方も使えません。
あ、暁光帝♀は全部使えますけどね〜
いいんですよ、うちの主人公♀はぶっ壊れ性能のチートキャラですから(^_^;)
そもそも、暁光帝♀は強すぎてバトル方面では舐めプしかしませんしwwww もっとヤバイ能力がてんこ盛りですし、超能力なんて今更って話ですねwww
そんなわけで超能力、やべえ!
とりわけヤバイのがテレパシーです。
相手の心を読む受信型テレパシーはどんな策略も暴いてしまうので敵味方のどちらが使えても物語を破綻させてしまいますがw
そして、もっとヤバイのが投射型テレパシーです。これは相手の心を書き換えてしまう。いわゆる、“ヒュプノ”。催眠術の物凄いバージョンです。
これ、勇者が使えてしまうと大変ですよ。
勇者:「投射型テレパシー! お前の心を書き換えた! 人格矯正してやる!」
魔王:「ははー! 改心しました! もう二度と悪いことはしません! これからは迷惑かけた人々を救う旅に出かけるであります!!」
はい、めでたし、めでたし。
物語が終わっちゃったよwwwww
何がヤバイって投射型テレパシーが使える展開、これが最も平和的でスマートな解決方法だってことです。
誰も傷つかず、誰も死なない、誰もが笑って過ごせる理想の世界がやって来ます。
いや、やって来られちゃ困るんですよ、作者的にwwwww
波乱万丈、敵も味方も艱難辛苦を乗り越えてくれなきゃお話が盛り上がらないんですよwwww
だから、投射型テレパシーは物語を破壊してしまう最も凶悪なギミックですね。
安易に導入しちゃいけません。
なので、うちの『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』ワールドだと“夢幻魔法”という禁呪カテゴリーに入れちゃいました。
もちろん、人間は使えません。
幻獣だって使える奴は“夢魔”くらいのものですwww
作中で冒険者ギルドがサキュバスを異常に危険なモンスター扱いしているのその辺があるからですね。
そ〜ゆ〜わけで、通常の敵やラスボス、主人公(仮)は超能力のたぐいが使えません。テレポーテーションもクレアボヤンスもテレパシーもポストコグにション&プレコグニションもぜんぶです。
そして………今回、スルーしちゃった設定があります。
『ドラゴンクエスト』でいうところの“かしこさ”、『ウィザードリィ』で言うところの“int”、つまり“Inteligence”ですね。
「エルフとドワーフ、同じ魔法を同じMP消費して放っても同じ威力になるのか?」って問題です。
ええ、うちのキャラ表にはないんですよ、このステータスwww
消費MP大きけりゃ威力も上がるだろう的な発想でwwwww
やゔぁいですね、これも。
背負投だって段持ちの大男に仕掛けられるのと小学生に仕掛けられるのじゃ違うでしょうし。
同じ魔法だって術者ごとに威力と関わるパラメータがあるはずですわ。
う〜〜〜ん、いずれ設定しなくちゃいけないかなとも思いますが。
そんなこんなで拙著『人化♀したドラゴンが遊びに来るんだよ』には各人種のあいのこ、ハーフってのもいないわけです(^_^;)
ハーフエルフとかめちゃくちゃ人気ありますけどね〜
でも、ヒト種とエルフ種のハーフエルフが生まれるならオーク種とゴブリン種のハーフ(オーク/ゴブリン)なんてのも考えなくちゃいけなくなります。
そうなるとうちは15人種ですから15種類から2種類選んでの配合になりますので15から2選ぶ組み合わせ15C2=105通りということになります。
やめてください。
世界観設定の作業デスマーチで小生が死にますwww
後、「普通に考えてハーフなんて生まれるわけないじゃんwww」ってのがあります。
遺伝子が違いすぎる、染色体の数も合わない、配合できるわけないじゃんwww
レオポンとか、ライオンとヒョウ? 同じ動物界脊椎動物亜門の食肉目、互いの染色体も近いから配合できたわけでww
うちのマタンゴ族とかキノコですよww 菌界二核菌子嚢菌門ですぉww もう“界”からして違うしww 配合できるわけないやんwwww
そもそも、ハーフ(オーク/ゴブリン)なんて組み合わせ、誰が喜ぶんでしょうか。絶対、マニアックな外人さんとか、そっち系ですよね。
105通りも考えたくないし、ハーフが生まれるのも不自然ってことでw
恋愛は可能だけど出産はなしってことになりました\(^o^)/
さて、そういうわけで次回は“人種”です。
請う、ご期待!