55話異常に長くなりました。
もう一話の予定ですが有ります。
これから冒険者活動をすると絶対に避けて通れない対人戦(殺し合い)が発生します。
作者本人が生きている魚にブスっと包丁を刺すのに抵抗がある人間です。
どうしようか考えて、悩みました。
初期の55話なんか凄い軽いノリで書いてありました。
盗賊なんかブッ飛ばして、死にそうなったら有り余るポーションぶっかけて衛兵に引き渡せみたいなノリです。
でもマズイと思って日曜と月曜は考えて書き直しています。
シオンがどうするとかは55.01話では結局書けなかったです。
迷って色々加筆していたら話が変わってしまい、出来たのが55.02話です。
暗くて重い話は書きにくいです。
没シーンをここで、公開します。
どこらへんで使っていて削除したのかは公開しません。
所々歯抜けになっているのは、公開エピソードで使った場所もあるので、話としては続いていない所もありますが、興味ある方はどうぞ。
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今の所は俺が売上金をアイテムストレージに収納しているので大銅貨数千枚を入れた金袋を女性達が持ち歩くような事は無いし、金袋を持たずに出入りしているので誰が金管理をしているみたいな事は外部には把握されていないのか、襲われる事もない。
テッサさんの仲間のメイドさん達の移動はマーキュリー伯爵家の馬車を利用しているので行き来は安全に行われている。
何度かラスターとウインクが露店まで一緒に来ている事もあり、二匹の事を知っている奴は三人に手を出すような事は無いだろう。
普段の俺達兄妹はどうなのかと疑問になるが、ラスター・ウインクが一緒に行動するのでドゥームグローブに移動する間で盗賊に襲われた事は一度も無い。
犯罪に遭遇した事は無いが、街中で襲われたりしたらどうなるのだろうかと少し考えなければならない時期になったようだ。
イングリッドさんに聞くと街の外では盗賊被害は多く、見つけたら生死問わず魔獣と同じ扱いで討伐対象となっている。
「お兄ちゃん、悪い人でも人殺しはしたくないよね…」
日本人の俺達兄妹からすると人殺しは縁遠い物で意図的にそのような事をすることはまず無いと思われる。
「でも、俺はサクラや仲間が盗賊に襲われていたら、ためらわずに助けると思うぞ」
こっちの世界では道徳概念や人間の命の重みが全く異なっている。
イングリットさんが言っていた盗賊は魔獣と同じで討伐対象だという事。
「重傷を負わせてイングリットさんに引き渡せば大丈夫だろ?」
「でもさぁ、人を武器で攻撃するのってやっぱり抵抗あるよ」
日本人の少女には荷が重い事なのかもしれない。
「それに、この世界ってポーション使えば重傷も治るだろ? 仲間が酷い目に会う位なら敵を半殺しにして、ヤバそうだったらポーションで復活させれば良いと思うけど」
「そっか、ポーションを使えば半殺しでも回復するから、その方法で良いかもね」
難題ではあったがこの場は、今後そうなったらそうしよう程度で話しが終った。
二人で話している分には言うのは簡単、やるのは難しい内容だ。
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次話は本来の55話を分割した話で、作者にとってこれも重い話で結局うまく書けていません。
現在修正中で悩んでいる所です。