「サロメ」以降ワイルドと一緒くたに語られがちなビアズリー。が、実際はその蜜月期は短かったそーな。ワイルドは「サロメ」の挿絵が気に入らず、ビアズリーもワイルドの鼻持ちならなさを嫌っていたとか。意外。
解説によれば、ビアズリーはラファエル前派のバーン=ジョーンズやロセッティにも影響を受けていたそうで、いや、ロセッティは昔から好きだったので、こういう好きなものどうしが実は繋がっていたとか、ちょっと嬉しい。
18世紀の英国上流社会で実際に起こった、とある令嬢の髪の毛を男が無断で切りとった事件がモデルのポープの諷刺詩「髪盗み」。ビアズリーの作品でその挿絵があるのだけれど、そーいえば`90~`00sのUKギターロックの代表バンド、マンサンの楽曲で同じように女性の髪を切りとる男を描いたMVがありまして。何かインスパイアとゆーか、元ネタ的な関係があったりしたのだろーか(いや、やっぱ偶然だろーなー)。