• ホラー

鮎川哲也 編『怪奇探偵小説集3』読了~♪

 やっぱり俺は〝本格〟じゃなくて〝変格〟な探偵小説の方が好みだなぁ。『新青年』は無論、『ぷろふいる』『オール読物』『X』等々、大正から昭和にかけての小説雑誌に発表されたものを集めたアンソロジー。
 「呪われたヴァイオリン」の伊豆実や「呪われた沼」の南桃平、「人肉嗜食」の永田政雄の経歴不明なところが作品ともども興味を引いた。〝作家として立つのに失敗した〟〝性格破綻者〟とある「踊り子殺しの哀愁」の左頭弦馬の末路は悲しい。

 実は5、6年前に1、2巻は読んでいたのだけれど、何故か全2巻だと思いこんでたんだよねー。よく見たら裏表紙に全3冊ってちゃんと書いてあったのに(笑)。つい最近、3巻の存在を知って慌てて購入したってわけです。さて、これにて一件こんぷりーとっ!

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