最後のエピソードを書いている間、ずっとお礼が言いたいと、そればかりを考えていました。
レビューして下さった方、本当にありがとうごさいました。投稿をはじめてこの方ひとつもつかないレビューに、「レビューなんて」と斜に構えていた自分がいなかったと言えば嘘になります。ですが、こちらが恥ずかしくなるほど好意的なレビューを書いていただき、読んで下さる方が明らかに増えたのを目の当たりにし、レビューの力を思い知りました。実験的なテアトロという店に、過分なほど豪華でデザインに優れた看板を設えていただいたと、今はそう思っております。看板に偽りないものを書き続けることをもってせめてものお礼とさせて下さい。
応援して下さった方、本当にありがとうごさいました。ハートで応援いただくことを、俺は「今ここを読んでいるよ」というメッセージとして受け取っております。「あそこを読んでいてくれるんだ」と思うと嬉しくなり、つい自分もそこを読み直してしまったりします。こう言うとどう思われるかわかりませんが、応援して下さる方は俺にとって「顔のあるお客様」です。この人が読んでいてくれるから……そういう思いを強く持つことができます。ハートを押すだけの行為でも、俺の心には強く響いています。
読んで下さった方、本当にありがとうごさいました。レビューをつけていただくことはありがたいです。応援していただくこともありがたいです。けれども俺は読んでいただけるだけで本当にありがたいのです。極論からすれば感想もなにもいりません。ただ読んでいただけるだけで書く気が沸々と湧いてきます。顔も名前も知らない人が何を思って、どんな気持ちで俺の書いたものを読んでくれているのか……それを思うだけで薄暗い喜びに満たされます。つまんねーなー、くそだなーと思いながら読んでいただいているのだって構いません。読んでいただけることそれ自体が俺の何よりのモチベーションの根源なのです。
こんな長い物語を読んでくれて本当にありがとう。俺の書いたものを読むためにあなたの貴重な時間をさいてくれて本当にありがとう。
明日から最終幕・第三幕の公開を開始します。第三幕はアイネの物語です。ずっと待っていて下さった方、新しく読み始めて下さった方。第一幕も読んでほしかった、第二幕も読んでほしかった、けれども俺の本音はこの第三幕をこそあなたに読んでほしかった!
第三幕はこれまでより恋愛成分多めで、どこにもなかった物語をお見せします! 不肖Tonks、全身全霊をもって最後まで書ききることをここに誓います! 乞うご期待のほど!