ソノハナルーナ（お休み中）

記憶が欠けていることはよくある。
でも、今まで母親のことも関係していた。
だけど、私にはもうひとつだけ忘れることのない出来事がある。
それは、介護職として初めておこなった特浴というものだ。
先輩から1回は経験しといた方がいいと言われたことだ。
デリケートな話でなんで話したら良いか分からないが、性的な場所をケアする仕事だった。
その時の記憶だろうか。
私は未だにその記憶が頭をループすることが何度もあり、それが解離に繋がっている。
その仕事は当たり前のことで、それが無理なら介護職は無理だと思うかもしれない。
その時のことはよく覚えてる。
先輩からの圧力で、やらなければ陰で何を言われるかわからないそんな状態だった。
私はその時のことを先輩に相談した。
すると先輩は『私も辛いから』とだけ言われた。
それだけだった。
その時は前を向いて頑張らなきゃって自分を鼓舞した。
だけど、3年後の今、それは突然訪れた。
ある日、フラッシュバックでパニックになった。
それから、自分でケアするために本を買って読み漁った。
その結果、なんとか持ち直した。
今は、前に比べたら良い状態まで持ってくることが出来た。
だけど、その出来事を忘れるのは多分この先出来るかと言ったら、無理かもしれない。
夜のおむつ交換はとても好きだった。
先輩と喋りながら愚痴言いながら、話せたから。
でも、まあ3年前の話なんですけどね。