長月瓦礫

色なき魂は額縁を飛び越えた／第3話　モノクロの命になり真実を語る
https://kakuyomu.jp/works/16818093088957307701/episodes/16818093089014731327



キャラクターを細かく設定したほうがいいという旨のツイートを見て、「お見合い企画のアレはかなり合理的だったのね」と思い、項目を変えたり増やしたりして考えてみた。恋愛ものではないのでその手の遍歴はありません。



名前:ニケ少年の肖像画
誕生日:2/28
血液型:なし
年齢:2歳（外に出てきた時の外見年齢は12歳）
趣味/特技:散歩、お喋り、お絵描き/色を真似る(イラストソフトでいうところのスポイト機能)
職業/身分:絵画/油絵
家族構成:先生、未完成品や没作含め兄妹がたくさんいる(レプリカはノーカウント)

好きな食べ物: ホルベインのH175 デービス グレイ、H153 ピーチ ブラック
嫌いな食べ物:なし(そもそも食べられない)

好きな色:#898989(バトルシップグレイ)
苦手な色: #FFF700(ネオンイエロー)

外見の特徴:絵画のサイズはB2、外に出てきた時は身長155cm、ガタガタの影、綺麗に整えられた黒髪や肌、飾り気のないシンプルな服


世間知らずの魔法の油絵

【ニケ少年の肖像画】
近所に住んでいた少年の母親から依頼を受け、彼の姿を描いた作品です。
少年と対話を何度も繰り返しながら、描き上げました。

水墨画の技術を取り入れた作品で、モノトーンを基調とした作風は優美でありながら硬質、緊張感が伝わってきます。
革張りの椅子に座った少年が、どこか冷めたような視線をこちらに投げかけているのが印象的です。



【完成後】

作品が完成してから2年後、ニケは死亡し、作品は部屋に取り残されていました。
画家先生のエゴによる粋な計らいで、ニケを再現する魔法を取り入れ、この作品は完成しました。

絵画のニケが表に出てくるだけのたった一度きりの魔法でしたが、お人好しな悪魔によって存在が保つことができています。
ニケの代わりに世界を旅することを決意し、飽きるまで彼と一緒にいることになりました。

食事の代わりに油絵用の絵の具を直飲みすることで色彩を保っています。安物の画材を食べさせると、寝ている間に頭上に吐き出すので注意が必要です。



こんな感じでしょうかね。
ホルベインは油絵の画材で検索したら、最初に出てきたブランドだったので、そこから採用しました。絵具を直飲みするんです。絵画なので。

次回、絵画と旅する悪魔。KACでお会いできたらいいですね！