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【創作話】リリとリラの作り方その2【やっぱり長い】

 お久しぶりです、8月になりましたね。
 私は夏になると集中力が散漫になるというか、生きるだけで精一杯になるので創作活動はお休みしがちになります。暑くても寒くてもコツコツ続けられる人はすごいなっていつも思います。

 今日は『リリとリラの托卵周遊記』制作の流れその2です。
 前回→https://kakuyomu.jp/users/cruniwve/news/16817330661065127276

6 「テーマ」に目を向ける
 コンテストのテーマは「たまご」でしたが、これはお題であって『リリとリラ』という物語のテーマではないです。読んでくれた人に一番感じてほしい、生きる上で大切なことがテーマになりやすいんじゃないかなと私は思ってます。
 色んな創作指南本を読むと、「書きたいテーマはクライマックスに凝縮される」ってよく書いてあります。『リリとリラ』のテーマをクライマックスからあえて言語化するなら、
『生きることはつらいけど楽しいこともある、だから希望をもってほしい』
と、
『そんな道を支え合える誰かと進めたら幸せだね』
って感じだと思います。
 なので前半では、言葉にしなくてもそれを感じてもらえるエピソードを積み重ねてゆくかんじにします。3の書きたいことで書き出した「食」にまつわるものが、ちょうど「生きる」というテーマにピッタリだったので良かったです。もししっくりこないようなら、もう一度書き出すつもりでした。

7 プロット(っぽいもの)を書く
 今まで考えてきた内容を時系列順に並べます。1の文字数を引いたルーズリーフとか使うことが多いです。
 イメージは買い物メモ。大事な部分の書き忘れがないようにする目的です。ついでにぱっと見てエピソードが前半・後半に集中しすぎてるようなら空いてる方に持ってこれないか検討したり、追加するエピソードを考えたりします。

8 初稿を書く
 地獄。ただそれだけ。
 作品をより良くできるのは、完結まで書き上げた人だけなんですよ。だからプロットを見ながら書いていくしかないんです。
 ごくまれにですが、シーンが脳内に文字で流れてくる時があって、そういう時はめちゃくちゃ楽しい。『リリとリラ』だと、星空の竜の原に竜の声が響くところと、最後のしめくくりの文章ですね。

9 書いた作品を寝かせる
 完結まで書けたらしばらく放置します。苦行で泣きそうになりながら書き上げた作品って、すぐ読み返しても「良い話だ!」としか思えないんですよね。なのでしばらく自分を落ち着かせる期間を設けます。その間は作品を全く見ないで別のことをします。
 短編だと3日くらいが私の理想です。

10 推敲する
 文法の推敲と、内容の推敲。書き足しとカット。色々です。
 重複表現や、書かなくても伝わるなと思った部分は削って。誤字や表記のゆらぎを修正して。展開が急だなと思ったら文を足したり、もっさりしてたら減らしたり。
 特に「この表現、格好良い!」って思ってた部分が改めて読むと「ちょっと悪目立ちしてるかも……」になる時があって、そういうのは悔しいけど修正します。

11 読者の気分で読む
 推敲の後に再度寝かし期間を入れて、まっさらな読者の気分に心を近づけて全体の流し読みをします。
 展開を何も知らなくても難しくないかな、ワクワクできそうかなってところを意識します。『リリとリラ』は十代前半~半ばくらいの読み手さんを意識したので漢字や言い回しも考えました。
 気になる部分があったら再度書き直して、完成を目指します。
 描写の過不足の判断は「テーマ」と「クライマックス」を意識するのが良いかも。町の様子や出会う人の描写は最低限に削って、食べ物の描写はちょっと詳しく書き直したりしました。



 やっぱり長い~……。
 おはなしを書くって本当に大変。でも書きたくなっちゃうのが不思議ですよね。

 私の書き方は、特に短編系の書き方ってかんじかなと思いました。まとまりの良い話を書く方法みたいなかんじです。
 もしどこかで短編を書くことになった際は「こんな書き方をしてる人もいたな~」くらいに思っていただければ幸いです~。

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