12月はカクヨムコン5が始まって、毎日小説を書いていた。何かすごくカッコイイみたいな書き方ですけど、大のおっさんが机に向かってiPad Air2とBluetoothキーボード（非純正）を使ってカタカタやってるだけです。
仕事が終わって風呂に入って、ご飯を食べて夜一度眠って、朝4時や5時に起きて書いて、また2、3時間眠ってお仕事へ行く、というような生活パターンが続いた。おじさんになると睡眠時間が分断されがちなので、それを利用して小説を書いたという事になる。朝二時か三時に目がパチッと覚めて、もそもそ着る毛布を羽織って、目を擦りながら書くんである。
起きたばっかりだから頭は眠ったままなので、名称があまり浮かんでこない。ドアノブ、とか、アルミホイル、とかそういうのが出てこないのだ。その度に「ドア 開ける 回す」とか「餅 焼く 敷く」とかで検索していた。良い世の中になったと思う。ネットが無かったら「こんなに頭が悪くて小説なんか書ける訳ねーや」って諦めてたと思うし、みんなにもそう言われたと思う。でも今はネットがあるし、書いたり読んだりしてみてると「頭の良し悪しはあんまり関係ないのかもな」って思う。
沢山書ける時もあれば、しょぼちんの量しか書けない時もあって、辛いのは沢山書いて二度寝した次の日のお仕事だった。先が書きたくて仕方がない欲と、現実のしょうもないお仕事（いや、真面目にやってんですよもちろん）が重なって「何もかもどうでもええわ！」ってなりそうに何度かなった。でも基本、小説の先の話を考えながら仕事をしているので、お仕事しながら書くのは悪くないなぁと思う。他にも、せっかく買ったキタハラさんの小説「熊本くんの本棚」が読めなかったり、書きたい雑文が書けなくて辛かった。映画も観れなかった。
雑文を書けない、というのはこういう近況ノートのまとめとか、TrySailの詩集とか、そういうやつのことだ。エッセイにもならないこうした文章を書くくらいだったら、小説の方にたった一文字でもいいから書けよ、と思ったのだった。何故かは分からない。でも今は、こういう雑文で指や頭を均してから、小説に移行しても良いような気がする。今回は一本どっこで小説に掛り切りになったという事だ。ツイッターは140文字なので、良い感じで書いてた気がする。長文は無かったし、先月比ではツイート回数が30％くらいマイナスだったみたいだ。
映画が見れなかったり、小説が読めなかったのも「なんとなく」だ。本当はそういう、いわゆるインプットをしながら書いた方が良いのかも知れないな、と思う。だって、小説だって、一日四、五本くらい映画を観てたらやむにやまれず書き始めたものなのだ。いわば僕のルーツだ。書く為に悪い訳がない。熊本くんの本棚だって本当はすぐに読みたかったのだけど、何となく引っ張られるような気がして読めなかった。書いてると本当に脳から活字が枯渇する感じがする。何でも良いからヒントをくれ！っていう感じになって、本を手にとって読みたくなる。それをパクってしまったりしそうで怖い。直近の目にした活字なんか、どうなってしまってもおかしくない気がする。だから、読めない代わりに「熊本くんの本棚」は目に付いた時に片っ端から購入していって、今は五冊家にある。今日、っていうか二月二日に一話目だけドキドキしながら読んだのだけど、つくづく書きながら読まないで良かったと思った。素晴らしい過ぎて。今は何も考える事がないので、ゆっくりと味わいながら読みたい。五冊もあるんだから、書き込みとかしても良いのかも知れない。
「文学性の女」はちゃんと考えて物語を語らなきゃな、って思って書いたものなので、最初は短編の予定だったのだけど、17万文字になった。トキトオさんが喋り出した瞬間、これは長くなりそうだと思った。どんだけ語りたかったんだよ、と自分でも思った。生活してきた中で、年を重ねる上で、散り散りになってた気持ちみたいなものが沢山含まれているような気がする。読んでくれた人が自分の為に書かれた小説だ、と思ってくれたら嬉しい。トキトオさんカッコいい！ とか、スギモトかわいい！でもすごく嬉しい。お局がしんでスッキリしたとかでももちろん嬉しい。一方で、このお話を読んで傷ついた人もいるんだろうなと思う。思った方向に進まなくて残念だった方もいらっしゃるかも知れない。そうした方々には「次頑張りますから！」とお伝えしたい。
カクヨムコン5に出してるけど、良い結果が出て欲しいな、と思う。100万円でいいiPadが欲しいし、本になって熊本くんの隣に並べられたらそれ程嬉しい事はない。
12月まとめ、と書いてるのに、文学性の女の話ばっかりしてしまっている。
King Gnuの白日を知って毎日聴いていた。他の曲も、MVもカッコ良い。
年末はとても静かに迎えられて、やっぱり書いてた気がする。他にやる事ないのかね。うーん、なかった。2019年は悪い年ではなかったなぁ、と思う。そうだ、2019年のまとめも書かないと行けなかった。一回切ろうね！