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祝呪の辞 あとがき

 2作品目、今度は地上の話ですね。
 読んでいただきありがとうございます!
 皆さんが読んでくださるとやる気にも繋がります、本当に

 して、今回も裏話を。
 2話目、アクイラはやたら西の方を気にしていました。アンネは「ノイクサさん」と言っていましたが、違います。
 勘のいい人、もしくは『君の太陽になりたい』を読んでくださった方は分かるかもしれませんが、あの時アクイラは遠く西のカンデラリア家の次女であるリラに一目惚れしていたんですね。あまり明確にわかるような言い方は避けましたが、ふと行った西の方で、ギリギリ見えたカンデラリア家の中を覗いてリラを見つけた、というのがここで起こっていることです。
 しかし、絶賛暴行を受けていたところだったのでしょう。「いつか会えたらいいな」じゃなくて「すぐ会いに行かないと」と考え、大図書館にこういう時の(虐待を受けている人への)対処法が載ってる本がないか探しに行きました。
 5話でアクイラがとにかく西へ向かおうとしているのがおわかりいただけるかと思います。旅を始め、ヴルと合流して即貴族んとこ乗り込むとはこの子いい度胸してますね……
 今後のことはおそらく小説にはしませんが、祝呪の辞から君の太陽になりたいまでのあらすじを。
 アクイラはヴルターと共に旅を始め、西に行きたいと言いますが、ヴルターにそれはさすがにない、と却下されます。まずは旅に慣れたいし、お互いのことも知っておきたいからです。
 数日してヴルはアクイラのあまりのポンコツっぷりにキレて、掴みかかることでやっと敬語が抜けました。
 準備できて、自分たちだけで何とかなるようになってからカンデラリアに偵察に行きます。中までは入らないけど、遠く(一目惚れした時よりは圧倒的に近いところ)からまた覗き見して、西の民に色々聞いてカンデラリアで何が起こってるのか把握します。
 相手が一般女性ならいいんですが、流石に貴族の姫だと攫って駆け落ち、という訳にも行きません。昔はそれでよかったかもしれませんが、今は王族でもなんでもないんでね。
 権力者に優先的に与えられる仕事をこなしながら王に掛け合ったり東に根回ししてもらったりし、準備が出来たところでやっと乗り込みました(ここから君の太陽になりたい)
 ここまでおよそ半年、日にすると500日ほど経っています。半年もずっともどかしい気持ちを抱えたまま旅していたんです。

 
 あとがきをここまで読んでくれた方々に感謝を。
 もし「君の太陽になりたい」をまだ読んでいないようでしたら、是非見てみてください。アクイラが人生で初めて恋をする、その時の話です。
 リラが可愛いんじゃぁ
(※2022/01/17現在 改修中。2月には公開されているはずです。)

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