ノベルにはやっぱりテーマがある方がいい。青春小説のカテゴリーでも高校を舞台にした恋愛や部活もあれば、大学生活を舞台にした地方と大都会など。社会に出る前のモラトリアムな青春とかね。恋愛。ジャーナリズム。就職や仕事生き方..。実際に東京の会社に就職して奮闘したけど..みたいな。
阿部和重「シンセミア」にように自分の故郷を虚構化してサーガ的物語というか小説を創作するのも面白い。実際にパン屋だったらしいね。それじゃ僕は「たまご屋」で行くかな..。養鶏関係だったけど..。ニワトリ..。鶏卵だね。親戚一族が経営していたなぁ。そして..。
差し詰め自分は広島出身なので「方言」や上京して学生生活を送った新宿とかの物語になるわけで。W大学の連中とかね。理科大とかの連中とか。
例えば郷里出身の井伏鱒二は隣の高校のOBだけど..。随筆とかで郷里をテーマに書いている。しかも晩年の歴史小説「鞆ノ津茶会記」は想像羽ばたく戦国時代末期の秀吉が横暴な侵略を行っていた時期が時代背景にある。しかも..郷里のすぐ近く..。楽しい。地元特産の葦草が陣中で重宝されたとか。
名作「黒い雨」は原爆小説だけど..権力の妨害のような剽窃事件も起きた。行政が自分たちの政策に反する出版には必ずそんな事態を招くようだけど。あの頃から米国に忖度する日本の外交官僚の歪さがあったわけで。