プロでもアマでも有名でも無名でも..。
「どんな小説書いてるんすか?」
「純文学です」
では失格らしいけど。
何を書いている?何系?って初対面に近い人間関係では、何やってるの?どんな仕事しているの?と同義で、作家の保坂和志が「小説を書いています」と答えると、独特な間が生じるという。
それだけ、作家は特殊な立ち位置にあるらしいけど。物書きって..誰?
小説家という職業。しかも認知されていれば話が早い。
村上春樹に「何系の小説書いているんですか?」って聞く人っているかしら?
思いつくままに...
「あぁ割とシリアスな感じの小説です。所謂ライトなノベルとは真逆の。娯楽というより哲学的、思想的..かな」
「俺が何書いてるかって?そりゃぁアマゾンでクリックして欲しいけど。買って読んでもらうのが一番なんで」
「小説ってわけじゃないけど、娯楽暇つぶしってわけでもないけど。文学なんだよね。それって俺のモロ生き様ってやつ。分る?俺の小説なんだよね」
「そもそもが小説って何なのってことなわけ。何なの?小説って..。物語だけど、思考実験してもいい。でも一番の楽しみ方はいろいろな体験を小説の中でできるってことなんじゃないかな。代償満足。このランダムアクセスに最高のイマジネーション.エックスペリエンスがあるってことなんじゃないかなぁ?」
「どんな小説書いてるかって?何系なのかって?」
「でも小説って書いてて楽しいですか?」
「どんな小説でも好きなこと書けるのが小説の醍醐味なんだよね。しかもたった一人で全てできるのが小説の凄いとこなんだよね」