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思い出の場所を巡って..。

ノベルには未知なる知見を探索する取材.調査が必要だけど。歴史や学説、科学理論なんかをベースにノベルを構築する作家たちも多いよね。

ミステリーだってそんな膨大な知識がないと書けっこない。SFノベルもかなりの文献が必要だけど。藤井太洋氏の「オービタル.クラウド」だって凄い知識がベースにあるよね。読み応えもあった。SF大賞受賞も頷けるよね。

又吉直樹が第二作の「劇場」を書くのに昔住んでいたボロアパートを訪ねるシーンがあった。NHKスペシャルだった。

小説を書く為に懐かしの場所へ行く。そのことで物語が動き出す。創作上の何かが喚起するみたいな展開だった。

でも夜中の真っ暗な場所で作家又吉は大したことを話さなかった。何も感慨はなかったのかな。テレビ映像的に「絵になる」感じの演出があったのは確かだけど。暗闇の又吉..。

宮本輝「水のかたち」でも主人公が江東区の下町に住んでいてそのシーンを書く為に大阪からやってきた輝氏のフットワーク..。住んでいもいない初めてやって来た場所で偉大なる作家はイマジネーションを発火させたのかな。

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