常陸乃ひかる

この物語は、 悪魔『ほら、やっちまえよぉ』 天使『ダメだよ、そんなこと』 的な話です。 ――天使と悪魔が潜んでいるのは、 必ずしも自分の心とは限りません。

ちっちゃい〇〇第1弾。 夏なので、小さなホラーです。 ちっちゃいシリーズは、今後3話ずつで編成してゆきます。 全部で3000文字なので良い塩梅かと。

ChatGPT-4oと平行して短編を書きました。 同じ設定で書いたので、どちらもお楽しみいただければ幸いです。 ダメ男の遠藤が自分を変えるべく、スマホを使わない一人旅に出る。 …

雨をモチーフにした20首。 青年が自分を取り巻く環境に嫌気がさし、留学を決意するまでの物語です。

キャスト・アウェイの創業者――ロス・ブラインドは、かつての創業メンバーに渡したい物があるという。 その運び屋として白羽の矢が立ったのが、どこにでも居る95歳の老眼OLだった。 …

明治28年(1895年)、冬。 神族もどき――ロス・ウースは、種族間の内戦に巻きこまれながらも、どうにか生き残る。 再会した旧知や、新たな仲間と踏み出す一歩とは？ KAC202…

明治28年(1895年)、冬。 とりあえず生きている、人間もどきのロス・ウースは或る内戦に巻きこまれる。 軍と対峙し、改めて実感するのは、 とりあえずでは済まされない処まで来てし…

明治28年。 無職の神族――ロス・ウースは、終戦の真只中、主神から或る真実を告げられる。 ほどなく不毛な内戦に巻きこまれた彼女は、ひとつの決断をする。 KAC20245 参加作…

明治27年。 人間よりも優れているはずの存在は、自分の存在意義に疑問を呈してゆく。 KAC20244 参加作品 お題：『ささくれ』 こちらは連作です。 前：KAC20243 …

明治二十六年(1893年) ちゃらんぽらん神族のロス・ウースは、ようやっと町での仕事に慣れ始めた。 或る非番、主神と町を歩いているとゴロツキに絡まれてしまう。 話を聞くと、どうや…

明治二十六年(1893年)、六月。 駄目神族のロスは、相談所の仕事を半ば強制的にやらされて半月が経った。 ある時、同僚で同族のちえが、ロスのあばら家を内部見学したいと云い出し――…

明治26年。 落ちこぼれ神族のロス・ウースは、移りゆく時代に抗えず、町に出て働くことになった。 彼女に与えられた仕事は、人間の相談を聞き、それとなく答えを出してやること。 【苦シ…

この物語は私のことでもあり、あなたのことでもあります。 KAC参加者には、三分以内にやらなきゃならないこともあるってもんで。 え？　そんなの決まっ―― KAC20241 参加…

お屠蘇気分が抜けない人が居る。 そんな者たちが迷惑を被る代表例は、車の運転である。 けど本当は、目がふたつしか付いていないから事故が起きるのだ。

12月28日。 納会後、後輩を介抱したことで悪夢が始まる。 記憶力が悪いのは、決して悪ではない。 記憶違いが、割と悪なのである。

彼女は、私が生まれたあと実家に居着いていた。 彼女は、私が物心ついた時、常磐線のすぐ横にあるあばら家に移り住んでいた。 私が知らないところで、彼女は医者から統合失調症と診断されて…

名もなき無職者が雨の町をブラブラして、己を顧みる夏至の20首です。 子供のような大人のような、男のような女のような心模様。 心に注がれる大雨、あるいは傘から垂れた雨粒が背中に入…

この時季、雨よりも晴れよりも、むしろ当たり障りのないグレーな感じの、それこそ日本人らしい天気が好まれると思う。

【そうして放たれた冷たいアイロニーは、自らの願望を口にしているであろう大人たちへ向けられていた】 問題です。 Aさんは友人にお金を貸しましたが、その友人は投資で大損してしまいま…

エイプリルフールネタです。 野菜を3日以上摂らなかった時の自責と悪心に、似て非なる感情です。 曰く、読み返すと『吐きそう』です。 ティーンの時、見様見真似で書いた本当の処女作。…

七里洋七は地元の町で教員、そして校長をしていた。 定年を迎え、あとは妻とふたりで静かに余勢を過ごしてゆくつもりだったが、妻が急逝してしまう。 堕落してゆく男とは正反対に、地元はス…

この某スマートシティはフィクションだと思います。 実在する人物・団体とはなんの関係もないと思いま――うわなにをするやめｒ KAC20236 参加作品 お題『アンラッキー7』で…

スマートシティの建設現場で働いているゴトウは、筋骨隆々のたくましい男である。 二十代半ばになり、新しいことに挑戦しようと思い、苦味と活字の克服を掲げる。 だが、過去と現在の融合に…

にゃつはよる（せい・しょうにゃごん）。 よるはおさんぽするにゃ。 つーかイマドキ、語尾に『にゃ』つける奴なんて居ねえにゃ。 KAC20234 参加作品 お題『深夜の散歩で起きた…

町は雨で潤い、乾いた土は泥となる。 スマートシティにも、ネットワークではどうにもならない、天候と人の心とがあるのだ。 そうして彼女は、別のフェティシズムに目覚める。 KAC20…

あるスマートシティで、ぬいぐるみを抱いた女児が用水路で発見され、病院に運ばれた。悲しいかな。どんな時代、どんな町でも事件はなくならない。 KAC20232 参加作品。 お題『ぬ…

話題のスマートシティとやらに引っ越してきたが、この町…どうも様子がおかしい。 KAC20231 参加作品。 お題『本屋』で書かせていただきました。 次作 KAC20232『い…

いろはすポテト　チリペッパー（美味しそう） 雨にまつわる、いろは歌を書いていきたいと思います。 いくつ作るかわかりませぬ。 力尽きたり飽きたりしたら、 緑色した『✓ 完結済』…

殺人事件が起こった、心理的瑕疵物件で暮らす女の話。 女は昔から見えない体質なので、地縛霊のハンガーストライキなんて歯牙にもかけず、価格推移の恩恵を受け続けている。 ――はずだった…

7年前。 町の西側で、単独バイク事故が起きた。 あの時、彼とわたしは紛れもない慈しみを交えた。 けれど、彼はわたしを忘れてしまったみたい。 わたしに残されたのは、ゴミほどのジェ…

高校3年生の冬、男はバイクで単独事故を起こした。 命に別状はなかったが、一部の記憶を失った。 月日は流れ、25歳の夏。 男が故郷に帰省すると、彼を知っているという女に出逢った。…

雨の降りしきる放課後。 少年が神社に立ち寄ると、少女が水子地蔵の前でへたりこんでいた。 ずぶ濡れの彼女が訳アリだと気づくのに、そう時間はかからなかった。 ○◎● それは決まっ…

わたしの数少ない友人が、変わり果てた姿で発見された。 この謎は、床の上（ベッド）で解いてみせる……！ 5分で引退！　床上探偵爆誕！

彼にとって、その祖母の日記は忘れられない思い出だった。 色んな意味で。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い https://kakuyomu.jp/user_event…

夜中が落ち着くのは、人が居るって知ってるから。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い https://kakuyomu.jp/user_events/1681692786…

I have a cat. 翻訳結果：人生の勝ち組 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い https://kakuyomu.jp/user_events/16816927…

これは、ネトゲ関連の地味なヒーローの小話です。 派手なヒーローを望むなら、アメリカに移住したあと全身タイツを着てください。 …蜘蛛に噛まれると、なお良し。 KAC2022に【連…

ふとすると其処は明治39年だった。 露西亜との戦争が終った近代。 ひとりの男はひとりの女に出逢い、時代を越えて恋情を抱く。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い http…

この人でなし！ ただニワトリを追い回して、食べようとする話です。 食べると、ニワトリになります。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い https://kakuyomu…

寂れた商店街を見守る自警団の中には、最強のジジイが居た。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い https://kakuyomu.jp/user_events/1681…

恋人の声が出なくなった。 だから彼も、声を出さずに彼女を楽しませようとした。 良くも悪くも、ふたりの思いはすれ違っていた。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い http…

クレプトマニア――窃盗症。 彼女らは決して金欠というわけではない。 感情の抑止機能がないだけだ。 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い https://kakuyomu.…

あるバンドを推す大学生が、あるバンドに憧れる。憧れと妬みは紙一重。 Vo.慢性疲労のMICCHAN Gt.うつ病のISSA Ba.HSPのNAO Dr.アル中のSATO KA…

メインの友達関係に疲れた時、もうひとつのグループが癒しになる時がある。 けれど深入りすると、ふりだしに戻る。 自主企画、 KAC2022に【連作短編】で挑む人の集い http…

2022/03/01 諸事情により更新中止いたします。 見た目が反社な国王と、見た目がインテリな魔王が独自配信サービスを展開。 下戸のオッサンふたりが、コーヒーを飲みながら…

そこには食を大事にする町があった。 だからその町の高校に通うことにした。 その高校には特別な同好会があった。 同好会に入ると長といざこざを起きてしまった。 その結果―― 　　　…

新年。 こういう時にふさわしい言葉、にゃんだっけ。 人間の言葉が思い出せん。 目押しで負けてアウト？ あま市で受けて乙女……。 青島で受け止めて……？ あと島で埋めておけ？ …

『中学卒業してもまた遊ぼうな』 彼の真摯な言葉は、この世に放たれた時点で杞憂を孕んでいたのかもしれない。 これは、筆者の常陸乃が経験した、 ちょっとだけゾッとした話である。

男は山奥の秘境駅で終電を乗り過ごし、女の地縛霊に出会う。 女の地縛霊は、男に帰り道を教えるのと引き換えに、現世に残してきたデジタル遺産の抹消を命じる。 さて、この物語はどのよ…

男は変化を恐れ、過去から目を背けた。 が、くしくも嫌っていたカップ麺を通じて、 その要因を思い出してゆく。