雑談です。まためっちゃ長いです。
小説を書く上で思うことをこっそり書かせてもらいます。これを読む方がいらっしゃるかわかりませんが、せっかくの小説投稿サイトなので。
さてタイトルに上げた「スマホ」「LINE」という言葉。
世の多くの人々に浸透するにつれ、最近はカクヨムに限らず色んなWEB小説で見ることが多くなりました。私は現代ものの書籍小説をここ一年ほど読んでいませんが、もしかしてそちらにもこの言葉は広がっているのでしょうか。
しかし、私個人としてはどちらの言葉も自作品内では使っていません。…使いたくないのです。
私が勝手にそう思っているだけなので、他の方がいくら使っていようが非難するつもりはまったくありませんし、そのことでその作品を嫌いになることもありません。
ただなんとなく、自作品の中では違和感を覚えてしまって。
なのでここで個人的な考えという名の言い訳を書いておき、自作品を読んでくださる方の先入観がひとつなくなればと…。いやそんな先入観作品内で打破しろよ、というのが正しいとは思うんですが、どうしても言わずにおれなくて。面倒くさいやつですいません。
まずスマホ。スマホとはスマートフォンの略であって、携帯電話の種類の一つに過ぎないものです。
携帯電話という電子機器があり、その中でスマートフォンとフィーチャーフォン(ガラケー)という種類があると。するとスマートフォンと言った途端に携帯電話の中で種類が決まってしまうんですね。もちろんあえてガラケーじゃないよ、と表現したい方はそれでいいと思います。ただ私個人としては種類がどちらであると指定してしまうと、そこに引っ張られるような気がして。何と説明したらいいかわからないけれど、ああ、これはスマートフォンというものが世に出た後の世界が舞台なんだなと限定させてしまう。
スマホが世に出る前の世界を知っているからこそそう思うだけだろ、というのは自覚してます。それで言うなら携帯電話自体もそうです。ただ、携帯電話は最初の発売以来約30年(Wikipedia曰く)経ってますし、現代社会を舞台とするにあたってはもはや必須と思われるのでは、と考えるのです。
さらにもうひとつ。スマホという言葉は略称なので、会話文に使うのは問題ないのですが、地の文に使うにはちょっとくだけた言葉に思えて抵抗があるんです。「コンビニ」は長いこと書籍小説でも使われていますし市民権を得た気がするんですが、スマホはまだ早いのかなと。「スマフォ」だろ、と言う方もいらっしゃいますしね…。
そして次にLINE。わかりきった話ですが、これは固有名詞です。数あるメッセージアプリケーションの種類の一つのでしかないものです。
なので個人的にはフィクションの物語を書く上では登場させるのにかなりためらいます。「テーマパーク」という言葉を使わず「ディズニーランド」という固有名詞を使うようなものです。
LINEなんてみんなやってるじゃんと思う方いらっしゃると思いますが、世の中やってない方だってもちろんたくさんいます。他のアプリを使っている方もいるでしょう。そんな中で既読になったならないなどの描写を読んでもやってない方には伝わりにくいものなのです。
それを当たり前のように地の文にのせるのは読み手を限定させてしまう気がして、というより私自身馴染めないため、使いません。
TVドラマでも、メッセージのやりとりの映像はLINEに似た、けれどLINEではない画面を使っている作品があると思います。同じことですね。
まして「LINEした」と動詞として用いるのはとんでもない、と思ってしまいます。例え一人称の物語でも。会話文ならもちろん構いませんが。
正直、作中で登場人物が使っている携帯電話がスマホだろうがガラケーであろうが、使っている連絡手段がメールであろうがメッセージアプリであろうが、私にとってはどれでもいいんです。ただ「携帯電話を使って言葉のやり取りを行っている」と伝わってさえいれば。タッチパネルを操作しているのか、ボタンをカチカチ操作しているのかは読み手の想像に任せていい部分と思ってます。逆にその部分を細かく描写されるとちょっと面倒くさくなりませんか(笑)
今公開している自作品は、どれもスマホやLINEが世に出る前に書いていたものを元に書き上げた作品なので、どれも携帯電話でのやり取りはメールです。数年(?)十数年(?)経っただけで世の中これだけ変わってしまうのです。仮に今新しい小説を書いたとして「スマホ」「LINE」という言葉を使っていたなら…将来「これはスマホやLINEが流行っていた頃の時代か」と限定されてしまいますよね。私はそれがちょっと嫌なのです。
なので使いません、という話でした。我ながら面倒くさいなもう。
あ、ちなみに!
ノンフィクション作品やエッセイにおいてこれらの言葉を使うことはまったく問題ないと思ってます。もちろん。というより使う方がいいですよね。読み手にとっては親しみを持ちやすいですから。
それからもうひとつ!
別にスマホやLINE自体を非難する意図はまったくありません。私自身スマホでLINEを使って日々やり取りしてますので。現代ものフィクション作品を書く上での個人的な好みの話です。
…追記。
こんなこと一丁前に語っておきながら、さっき自分の小説読み返したら「携帯電話が鳴った」って書いとったわ…「鳴った」はないわ…偉そうなこと言ってすいませんでした。修正させてください…。