霊感がある友人は
たまに奇妙な写真を撮ることがある
『素人作家の “きょうそう”』
「03 心霊写真っぽいものを撮ったことがある」
おまけのショートショートです。
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『霊感がある人が写真を撮ると』
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俺――紫桃(しとう)――の友人は霊感がある。
その友人は写真を撮ることが好きで、出かけた先で撮った写真を俺のスマホに送ってくることがある。
俺はカメラが趣味だから見るのは楽しい。
たいていは普通の写真なんだけど、ごくたまに奇妙なモノが写っていることがあるんだ。
紫桃(🍑):
「えっ……と。ひ、一人だと間が持たないな……。
コオロギー! ちょっと来てくれ!!」
コオロギ(🦉):
「ほ―――ん? ここは……なに?」
🍑:
「召喚成功だ!
コオロギぃ――、助けてくれ~~~」
🦉:
「紫桃? どうしたんだ?」
🍑:
「こっち、こっち。隣に来てくれ💦」
🦉:
「ほ―――ん?」
🍑:
「ささっ、コオロギの撮った写真の説明をしてくれ」
🦉:
「写真の説明?」
🍑:
「添付画像の写真AとBだよ」
🦉:
「ああ、前に紫桃に見せたホコリとレンズゴーストの写真か」
🍑:
「な? 頼むよ」
🦉:
「いきなり呼びだしておいて?」
🍑:
「じゃあ、アイスでどうだ?」
🦉:
「えっ!? しょうがないなあ♪」
🍑:
(ふう、コオロギが食いしん坊で助かるぜ!)
🦉:
「写真Aは、たしかデジカメで撮ったはず。
白い球体が浮かんでいる奇妙な写真に見えるかもしれない。でもね、よく写るんだ。
白いものの正体は『ホコリ』。暗い所でフラッシュ撮影すると、空中に舞っているホコリに光が当たって、白い玉に見えるんだ」
🍑:
「俺も撮ったことがある。
ホコリなんて小さすぎるから、写真を撮っているときは気づかないんだよな」
🦉:
「そうなんだよ。だからフラッシュ撮影したときは、すぐにデータを確認するようになった」
🍑:
「わかる、わかる。俺も確認するようになった。
でもデジカメの画面だと見つけにくいから、パソコンで見たときに気づくパターンが多い」
🦉:
「…………」
🍑:
「コオロギ? なんで黙っているんだ?
次は写真Bのことを話してもらえるか?」
🦉:
「紫桃、アイスは○ーゲン○ッツだよね?」
🍑:
「コオロギが食べたい物を買うよ」
🦉:
「やったぁ♪」
🍑:
(ふぅ、ちょろくて助かるぜ~)
🦉:
「写真Bは、デジカメ一眼レフで撮ったもの。
初めて見た人には不思議な写真に見えるかもしれないけど、写っている球体は逆光の中で撮ったせいなんだ。
『ゴースト』といい、逆光の環境とカメラの角度次第で、丸い玉のようなものが写りこむことがある」
🍑:
「写真Bのゴーストはわかりやすいよ。
逆光とわかる白い光が右上から入っているし、目立つオレンジの玉のほかに白い玉も見えている」
🦉:
「撮っているときは気づきにくいけど、こうして見てみるとわかりやすいね」
🍑:
「やっぱり見るならでかい画面だな。しかし……
俺もゴーストは撮ったことがあるけど、はっきりしたオレンジは撮ったことがない」
🦉:
「そうなの? 何枚かあるから自分の撮り方が下手なのかなぁ?」
🍑:
「…………」
🦉:
「さあて、千秋チャン。約束のアイスをちょうだい♪」
🍑:
(俺を名前呼びってことはかなりご機嫌だな)
「わかってる。じゃあ、買いに行こうぜ」
🦉:
「うっしゃっ♪ 足りなかったら 白くま 買ってもいい?」
🍑:
「腹こわしても知らないぞ?」
┄┄┄┄┄┄ 作品について ┄┄┄┄┄┄
『ホラーが書けない』シリーズ
ゆる~く書いてく。素人ホラー作家と霊感がある友人の会話短編集
🌺『ホラーが書けない』
【URL】
https://kakuyomu.jp/works/16816452220402346436🌺『素人作家の “きょうそう” ホラーが書けない2』
【URL】
https://kakuyomu.jp/works/16816700429154520275🌺番外編「街あるき『ホラー雑学』コース」
【URL】
https://kakuyomu.jp/works/16816700426399178205老舗の和菓子も楽しみながら、東京ちょい怖さんぽ。四谷と大門編
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オーブが写った心霊写真としてよく間違われる写真の例
『ホラーが書けない2』「03 心霊写真っぽいものを撮ったことがある」より
【URL】
https://kakuyomu.jp/works/16816700429154520275/episodes/16816927859900219821🍑:
「これは心霊写真ではない。
写真Aがホコリ、写真Bがレンズゴーストだ!」
「コオロギが撮った写真だけど、ほかにも不思議な写真を撮っている。
ホラーが苦手な人もいるので全員が見られる近況ノートでは紹介しないけど、もしかしたら限定のほうで……ゴニョゴニョ……」