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筑前筑後通信(321)架空歴史時代小説の醍醐味に気付くの巻

ちょいと気付いた事がございましてね。

「それは、欲望という名の海」なのですが、舞台は1782~83年辺り。
年代的に物語に亀井南冥、奥村玉蘭、おおお仙がい義梵も登場させられるという事に気付いてしまいました!
同年代の別作品では、長谷川平蔵を登場させ史実人物を解禁したわけですが、今回もそれが出来る環境にあると気付いて震えております。

例えば、金印を鑑定した亀井南冥。
彼は姪浜の忘機亭という亀井家の開業医院で生まれ、史実だと福岡藩の儒医となって甘棠館を作るのだが、本作ではどうなるのか。
物語当時は、40歳ぐらい。「欲海」では福岡藩は改易されているので、史実の制約はない。
そして、彼の故郷たる姪浜(袙浜)は、萩尾家の門地!!
さて、亀井南冥は萩尾家に仕えているのか、或いは斯摩の藩儒に――

こんな風に考えたら、想像も広がります。

広瀬淡窓の父・博多屋三郎右衛門。
久留米の松下筑陰や樺島石梁。
高山彦九郎、林子平、蒲池崑山、岩倉具選⁉

ん~たまんない!!
これが架空歴史の醍醐味か!!

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