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筑前筑後通信(322)2018年7月の書評

毎月恒例の書評です。
最近、忙しすぎて読めてませんし、6月をすっぽかしてしまいました(;^ω^)
7月に登録したのは6冊です。もっと読んではいるんですけどね。

2018年7月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1321ページ
ナイス数:51ナイス
https://bookmeter.com/users/171193/summary/monthly

■しりとりあいうえお

9点/10点
いやぁ、マジで凄い。何でこんな事を思いつくのだろう。単純なようで、実はよく計算されている絵本。でも読み聞かせは辛いw
読了日:07月10日 著者:石津 ちひろ
https://bookmeter.com/books/404338

■札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)

7点/10点
善い警官、つまり「善警」は大好物な僕。しかも、舞台はあの道警。悪徳警官も好きな僕には溜まらない組み合わせ。東節というか、独特の書き方に苦戦したものの、物語は壮快感がある。しかし、いくら道警でもここまでせんだろ?という腐敗とエダの成り立ちはファンタジーぽい。そこもいいけど。
読了日:07月15日 著者:東 直己
https://bookmeter.com/books/5187216

■博多―町人が育てた国際都市 (岩波新書)

7点/10点
小説の資料に読んだが、個人的に興味のある荒平くずれや大内くずれに言及していたのが興味深い。そして何より、中世以降の博多になると、筆がノリノリになる感がいい。現在の博多っ子とは違う、したたかで気骨ある博多の商人たちに憧れを抱いてしまう。
読了日:07月18日 著者:武野 要子
https://bookmeter.com/books/51414

■犬狼伝説―Kerberos panzer cop (完結篇) (Kadokawa comics A―藤原カムイコレクション)

7点/10点
「正義を行えば、世界の半分を怒らせる」の一言に尽きる。
日英同盟を維持したまま、枢軸国と戦い敗れた戦後が舞台。そうした世界観も魅力です。
読了日:07月22日 著者:藤原 カムイ,押井 守
https://bookmeter.com/books/402901

■モンゴル大草原800年 (福音館の単行本)

10点/10点
素晴らしい歴史絵本。モンゴル帝国の躍進から北帰・清朝統治時代、そして現代までをそれぞれ一枚の絵と文で紹介。どんなに時代は変わっても、モンゴル人には草原と馬がある。彼らのスピリッツなのだと実感した。なお本作は絵本だが、大人向きだろう。
読了日:07月23日 著者:イチンノロブ・ガンバートル
https://bookmeter.com/books/12908700

■檻 (集英社文庫)

7点/10点
ヤクザから足を洗った主人公が、堅気の世界で暫く順調に生活していたが、心の隙間が生じた事から昔の破壊衝動が目覚め、滅びに向かってひた走る物語。老いぼれ犬シリーズの1と2を読んだ後だからか、海軍士官の短剣にぐっときた。
しかし、色んな意味で今の北方謙三には書けない作品だろうね。
読了日:07月25日 著者:北方 謙三
https://bookmeter.com/books/505600


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